【10日】長崎県内 最多3370人コロナ感染 初の3千人超、2人死亡

左から 10日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(9日午後7時現在)

 長崎県などは10日、県内全21市町で過去最多となる計3370人の新型コロナウイルス感染者を確認し、2人が死亡したと発表した。1日の感染者が3千人を超えるのは初めて。
 県などによると、居住地年齢性別非公表の1人が7日、長崎市の80代女性が8日に死亡した。2人とも療養中だった。
 佐世保市では児童関係施設の複数クラスで、園児13人と職員1人の計14人が感染するクラスター(感染者集団)が発生。同市は、米海軍佐世保基地で9日に新たに基地関係者2人の感染を確認したと発表した。
 県は10日、五島医療圏の病床確保のフェーズをこれまでの「2」から「4」に引き上げた。また、感染者数の増加を受けて確保病床数を見直し、フェーズ「緊急時レベル2」の県全体の病床数を648床から677床に拡充する。
 県は現時点で行動制限を強化しないとした上で「お盆の時期を迎え、普段会わない人との接触機会が増加する」として対策の徹底を呼びかけている。


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