お盆を古里で 帰省ラッシュ本格化 JR岡山駅にぎわう

帰省客らで混み合うJR岡山駅の新幹線改札口=11日午前9時38分

 お盆休みを古里や行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが11日、本格化した。全国的には3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限がなく、岡山県内でも主要駅や空港などは多くの家族連れらで混み合った。一方で、流行「第7波」による感染急拡大で人出はコロナ禍前には及ばず、利用客もマスク着用など感染対策を徹底した姿が目立った。

 JR岡山駅の新幹線下りホームでは、スーツケースやかばんを持った人らでにぎわい、改札では再会を喜ぶ家族の姿も。大阪府から津山市にある夫の実家に娘2人と向かっていた主婦(44)は「感染者が増えているので、1週間ぐらいは不要な外出を避け、なるべく人と接触しないようにしていた。屋外のレジャー施設に行く予定で、いい思い出をつくりたい」と話した。

 JR西日本岡山支社によると、同駅に到着した新幹線下りの自由席乗車率は、東京発博多行きのぞみ1号(岡山着午前9時9分)が90%。80~200%だったコロナ禍前の水準には戻っていないものの、昨年同時期より倍近く増えた。在来線では高知行きの特急南風3号(岡山発午前8時52分)が120%に達した。

 岡山桃太郎空港到着の東京線の搭乗率は、日本航空(JAL)によると、昨年より増えて7割程度となったが、コロナ禍前ほどには戻っていないという。県内の高速道路では夕方までに大きな渋滞はなかった。

 Uターンのピークは14日の見込み。

帰省のマイカーでにぎわう山陽自動車道下り線吉備サービスエリア

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