国営讃岐まんのう公園(香川県まんのう町吉野)は、園内に植栽した約6千本のコキアをライトアップしている。球体状のライムグリーンの葉が柔らかな光を受け、真夏の夜を幻想的に彩っている。14日まで。
コキアはヒユ科の一年草。ほうきの材料にされていたことから「ほうき草」とも呼ばれ、秋の鮮やかな紅葉で知られている。同公園では北エリアに広がる「花巡りの丘」(約6千平方メートル)の緩やかな斜面に高さ約80センチに成長した木がずらりと植えられている。
ライトアップは「紅葉以外にもコキアに親しんでほしい」と2年前から実施。今年は6日から「ほのか」をテーマに、白とオレンジのLED(発光ダイオード)スタンド約500基で照らし出している。来園者は散策路を巡り、夜の闇にふわりと浮かぶコキアの姿を楽しんでいた。家族3人で訪れた主婦(46)=高松市=は「丸っこい姿がかわいらしく、心が癒やされます」と話していた。
点灯時間は午後7時~9時。問い合わせは同公園管理センター(0877―79―1700)。