急行「砂丘」1日限定で復活 再現列車、岡山―智頭間を往復

1日限定で運行され、鉄道ファンが楽しんだ急行「砂丘」の再現列車=JR岡山駅

 国鉄時代の1960年代に登場し、97年まで岡山駅と鳥取駅を結んだJR西日本の急行「砂丘」を再現した列車が11日、1日限定で運行され、多くの鉄道ファンが楽しんだ。

 クリーム色と朱色のツートンカラーで塗装された車両「ノスタルジー」(2両編成)を使用。当時と同様、鳥取砂丘をイメージしたイラストに「砂丘」の文字をあしらったヘッドマークを取り付け、約80人を乗せて岡山―智頭(鳥取県智頭町)間を往復した。

 岡山駅ではホームにもファンが詰めかけ、懐かしい姿を写真や動画に収めていた。名古屋市から夫婦で乗りに来たという会社員(51)は「子どもの時から好きだった列車に再び乗れて感激」と喜んだ。

 JR西が岡山県などと展開する大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(DC)」(9月末まで)と連動し、独自に企画した「おか鉄フェス2022」の一環。9月4日には、関西圏と宇野駅を80年まで結んだ急行「鷲羽」の再現列車も姫路駅(兵庫県)発着で走らせる。

© 株式会社山陽新聞社