真夜中の地震中川町で震度5強 あわやタンスの下敷きに  一体なぜ?専門家は語る「しばらくは注意を」

部屋の中に響く大きな物音。 住民が寝静まった11日午前0時53分ごろ。 地震の大きな揺れが道北のマチを襲ったまさにその瞬間です。

部屋の中に響く大きな物音。

住民が寝静まった11日午前0時53分ごろ。

地震の大きな揺れが道北のマチを襲ったまさにその瞬間です。

中川町では午前0時35分ごろに震度5弱、そのおよそ20分後に震度5強の揺れを観測しました。

中川町にある防犯カメラの映像を見ると電線が激しく揺れる様子が…気象庁によるといずれも震源の深さはわずか4キロ。

深夜に相次いだ大きな地震。一夜が明け被害の全容が見えてきました。

カメラマン「え!ここで誰が寝てたんですか」

中山高雄さん72歳「ここで私が寝てました」

タンスや棚が倒れ足の踏み場がなくなった寝室。

1回目の地震でモノは落ちませんでしたが、より強い揺れを観測した2回目でタンスが倒れたそうです。

中山高雄さん72歳「2回目もここで寝ていたらタンスの下敷きかも」

須藤真之介記者「こちらも地震の影響でしょうか。20~30メートルくらいひびが入っています大体3センチくらいの幅ですね」

こちらは中川町の北部、歌内地区の道道。30メートル以上にわたって路肩が崩れたり、路面の一部が盛り上がりました。

復旧のめどは立っておらず通行止めが続いています。

じつは中川町では今週月曜日断続的に激しい雨が降り、24時間の降水量は観測史上最大の167ミリを記録していました。

今回の被害が大雨の影響かどうかは分かっていませんが、気象台は地盤が緩んでいるため今後の余震による土砂災害にも警戒するよう呼びかけています。

須藤記者「こちらは壁の部分から落下しています。縦横およそ1メートルくらいでしょうか。かなり大きいです」

換気扇や壁の一部が落下したのは子どもたちに人気の「町民プール」地下のパイプが破損したとみられていて、プールの水が抜け水位が半分ほどになっていました。

中川町教育委員会松井健室長「非常に大きな揺れだったんですけどもまさかこんなに状況が悪いとは全く思ってませんでした」

町民プールは今月28日まで営業する予定でしたが…

中川町教育委員会松井健室長「利用者の安全とあと今後の余震も備えて今日で営業を終了することを決定した」

北海道の内陸部でいったいなぜ、大きな地震が起きたのでしょうか。海側の太平洋プレートが徐々に沈み込むことで陸側のプレートの内部に圧力が加わります。そうして生まれた「ひずみ」が限界に達し跳ね返ることで揺れが起きたとみられます。

地震を引き起こす「ひずみ」はいまどんな状態なのか。

専門家に聞いてみると…

北大大学院地震火山研究観測センター高橋浩晃教授「いつ地震が起こるか地震の予知は現代の科学ではできない」

一方で高橋教授は震源地周辺のある特徴に注目しています。

北大大学院地震火山研究観測センター高橋浩晃教授「今回の震源・中川の西側の日本海側はサロベツ断層帯と呼ばれる主要活断層がある。日本全体で見た場合に地震が起きる可能性が高いグループに属している。今回の地震はサロベツ断層帯と直接的には関係ないとみているが今回の地震をはじめ道北では地震を起こすひずみが高い状態にある可能性があるとみているので注意が必要」

気象台が、今回の地震と同じ仕組みだと説明しているのが6年前に最大震度7を観測した熊本地震です。

同じように大都市の札幌でも大きな地震を引き起こす可能性のある3つの活断層があると指摘します。

北大大学院地震火山研究観測センター高橋浩晃教授「この断層で地震が起きると震度7、6強と極めて強い揺れに襲われる過去2000年の間に3度は震度6以上の極めて強い地震が起きたとわかっている数百年に1回は震度7レベルがあってもおかしくない」

気象台は今後1週間程度最大震度5強程度の余震に注意が必要としています。特に高橋教授は道北で起きた過去の地震の特徴を指摘します。

北大大学院地震火山研究観測センター高橋浩晃教授「道北では地震が群発的に長期間起きる事例がある。原因はよくわかっていないが過去には複数ある。しばらくは注意してほしい」

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