先端技術触れ学ぶ 延岡 派遣生徒が決意「科学者の翼」

ジュニア科学者の翼結団式で決意を述べる池田楽郎さん

 野口遵(したがう)顕彰会(吉玉典生会長)は6日、県北の中学生2年生12人を東京都内の研究所などへ派遣する第20回「ジュニア科学者の翼」の結団式を、延岡市の旭化成向陽倶楽部で開いた。参加者や保護者ら約30人が出席。コロナ禍で3年ぶりの派遣に、中学生らは知見を広げる決意を新たにした。
 科学技術への関心を高め、社会で活躍する人材育成を目的に同会設立の2001年から実施。今年は23日から3泊4日の日程で、旭化成創業者の野口遵が設立した野口研究所や日本科学未来館などを訪れ、先端技術に触れる。
 吉玉会長が「野口遵さんは人の役に立つにはどうしたらいいか常に考えていた。目的を持って行き、しっかり学んだことを報告していただくことを期待する」とあいさつ。
 参加者を代表し土々呂中の池田楽郎(がくろう)さん(13)が「夢の実現に向けて進むには見聞を広げなければならず、今回の研修は大きなステップになる。見学、体験したことを将来の夢実現のために生かしたい」と述べた。

© 株式会社宮崎日日新聞社