3年ぶり行動制限ないお盆、 出迎え、再会光景戻る 帰省ピークの糸魚川駅

 お盆を古里や行楽地で過ごす人の帰省が11日、ピークを迎えた。全国的に新型コロナウイルスの感染の増加、高止まりが見られる中、3年ぶりに行動制限のない夏となり、北陸新幹線糸魚川駅では久々に子や孫の出迎え、家族の再会の光景が戻った。

帰省の出迎え、再会の光景が見られた北陸新幹線糸魚川駅改札口(11日午後0時49分)

 親子5人で同市横町5の実家に帰省した埼玉県戸田市在住の男性(41)は「夏の帰省は3年ぶり。海やプール、糸魚川の自然を子どもに満喫させてあげたい」と笑顔。仕事の都合で一足遅れて到着、駅改札口で家族の出迎えを受けた妻(38)は「子どもたちとゆっくり過ごしたい」と、ほっとした様子で話した。
 JR西日本金沢支社によると10日午後1時現在、11日の東京発金沢行「かがやき」の指定席は17本中10本、同「はくたか」は15本中8本が満席だった。同日の自由席の乗車率は30~100%。混雑する列車もあったが、コロナ禍前の水準には戻っていない。
 大雨のため不通となっていた福井県内の北陸本線(敦賀―武生間)は同日から運転再開、関西・中京と北陸を結ぶ特急列車も通常通りに運転し、大きな混乱はなかった。
 Uターンのピークは14日の見込み。
◇お盆期間の感染対策呼び掛け 糸魚川市
 糸魚川市は現在、県が発令した「BA.5対策強化宣言」を受け、特にお盆を含む2週間(8日~21日)が「集中対策強化期間」となっていることから、コロナ感染防止対策の再度徹底を呼び掛けている。

© 株式会社上越タイムス社