「タンスの下敷きに」北海道中川町で"震度5強" 住民避難 被害明らかに… 余震に土砂災害に警戒を

8月11日未明、北海道北部の中川町で震度5強を観測する地震がありました。突き上げるような強い揺れ。道路や水道が被害を受けています。11日午前0時53分ごろ、中川町の天塩川にかかる橋が強い揺れに見舞われます。よく見ると橋も上下に大きく揺れているのが分かります。こちらは町内にあるガソリンスタンドの防犯カメラの映像。突き上げるような揺れで電線が大きく上下しています。11日未明に起きた宗谷地方北部を震源とする地震。中川町で最大震度5強を観測したほか、震度4の揺れを遠別町と豊富町、幌延町、猿払村で観測しました。

8月11日未明の地震

被災者:「音というか、なんか、なんて言うんですかね、怪獣の足音みたいな、なんかこう、ドシンとくるんですよね」中川町の避難所には一時、4世帯9人が避難しました。被災した高橋 勝也 さん:「多分、縦揺れだったと思うんですよね。ドーンっていきなり来て、そのあと、地盤よくなかったのもあって横にガーっと揺れて」一夜明け、自宅に戻った男性を訪れると、家の中は家具が横倒しに。ガラスも散乱し、足の踏み場もない状態でした。被災した高橋 勝也 さん:「タンスが上から落ちてきて、子どもが1人、下敷きになってしまった。すぐにどかせたので、大けがにはつながらなかった。たんこぶができたぐらい」

家の中は家具が横倒しに…

さらに、商店でも被害が…。水上 孝一郎 記者:「こちらの商店では工事などで使う金物が売られていた棚が地震で倒れてきたということです」

地震で倒れた棚

中川町歌内では道道の一部が陥没し、現在も約600メートルにわたって通行止めとなっています。

道の一部が陥没

中川町では水道の排水管が壊れて水漏れが発生し、一部の地域では水が出にくくなりました。夏休み中で、多く町民が利用するはずのプール。しかし、地下の配管で水漏れが起きたため、水はほとんどありません。さらに壁に取り付けてあった大きな換気扇が落下したほか、壁の一部も崩れる被害が。中川町教育委員会 松井 健 室長「これだけ壊れているので、今季はこれで営業終了です」

プールの壁が一部崩れる被害

そうした中、消防の車両が向かっていたのが…。丸山 俊介 カメラマン:「漏水による水不足を補うため、近隣の町から消防の水槽車が駆けつけています」消防の担当者「この先の地区が断水になっている方もいらっしゃるので、漏れていても補水して、なんとか(水が)無くならないよう対応しているところです」役場では水漏れ箇所を調べていて、住民の希望があればペットボトルの水を配布しています。中川町は8月8日に記録的な大雨に見舞われ、地盤が緩んでいるところもあります。気象台は今後1週間は、震度5強クラスの地震に注意するとともに土砂災害にも警戒するよう呼び掛けています。

『三角ゾーン』は『救命スポット』になる可能性

地震への備え、改めて見直していきたいですね。気象予報士・防災士 菅井 貴子:「まずは家のチェックが必要。『三角ゾーン』という考え方がある。地震が起きると、天井が落ちてきたり、タンスや冷蔵庫などが倒れてしまうことがある。タンスや冷蔵庫が壁側に倒れて、『三角ゾーン』ができることがある。大きな家具、壁の横にできる『三角ゾーン』が『安全スポット』となることがある。さらに、被災時や被災後に、むやみに小さい子供の名前を呼ぶと、慌てて親の元に避難してしまう。危ない場所に出てしまう恐れがあるので、控えるようにしたい」

© 北海道文化放送株式会社