3年ぶりのリーグ制覇を狙う横浜Mに楽しみなブラジル人FWが加わった。ポルトガル2部のモレイレンセから完全移籍のヤンマテウス(23)。首位で迎える勝負の終盤戦に向けて「攻撃的な選手なので、ゴールやアシストでチームに貢献したい」と意欲を燃やす。
筋骨隆々のたくましい肉体を携える、スピードが持ち味の左利きのアタッカーは11日にチームに合流。同日のオンライン会見で「マリノスファミリーの一員になった」と語り、早くも新天地に溶け込んでいる様子だ。
母国のECビトーリアでプロ生活を始め、昨季はポルトガル1部でプレー。チームは降格の憂き目に遭い「心機一転」で移籍を決断した。「このクラブは野望があるし、全ての大会で優勝争いする力があるので本当に楽しみ」と、新たな挑戦に胸を高ならせる。
先輩の助言も決め手になった。マリノス加入2年目のレオセアラは、同じクラブの育成組織に所属していた間柄。「みんなが温かく迎え入れてくれるとてもいいチーム。日本人の礼儀正しさや助け合いの精神をいろいろ教えてもらった」と後押しされたという。
主戦場は右サイドで、カットインからのシュートが得意。早ければ13日の湘南戦(午後7時・日産ス)から出場可能で、「僕は選手だから次の試合に出たい。判断するのはコーチや監督だけど、準備はしておく」。有力なブラジル人選手がひしめくチーム内の競争を勝ち抜き、J1制覇への追い風となれるか。