神奈川の観光地、お盆休みスタート 鎌倉の海水浴場、久々のにぎわい

青天に恵まれ、大勢の海水浴客でにぎわう由比ガ浜海水浴場=鎌倉市

 多くの企業などがお盆休みに入った11日、神奈川県内の観光地や海水浴場はにぎわいを見せた。行動制限のない夏休みは3年ぶりとあって、久しぶりに旅行を楽しむ家族連れの姿も。ただ、足元では新型コロナウイルスの新規感染者数が高止まりする状況が続いており、感染拡大を心配する声も聞かれた。 

 3年ぶりに開設された鎌倉市の由比ガ浜海水浴場は好天に恵まれたこともあり、多くの若者や家族連れでにぎわった。周辺道路や海水浴場近くの駐車場には、東京都内や埼玉、北関東各県のナンバープレートが目立った。

 海の家の運営者で組織する由比ガ浜茶亭組合によると、お盆は7月の「海の日」を含む3連休と並ぶ書き入れ時という。

 友人9人で訪れた県内の男子高校生は、「みんなのアルバイトや部活動の休みの関係で、今日来ることになった」と笑顔。ただ、海水浴場内は人が密集する場所も多く、「(新型コロナウイルスの)感染のことを考えると、もう少しそれぞれが距離を取らないと怖い気もする」と不安を口にした。

 また、埼玉県から来た男子大学生(20)は3年ぶりに由比ガ浜を訪れたといい、「コロナに感染した友人はいるが、軽症で済んだ。周囲も含め、コロナのことはそんなに考えていないと思う」と話していた。

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