長崎県代表の海星は第7日の2回戦第4試合(12日15時30分)で天理(奈良)とぶつかる。相手は春夏連続出場で夏は29度目の名門。決戦を前に、ビデオ会議システム「Zoom」で海星の加藤慶二監督に、電話代表取材で天理の中村良二監督に、互いのチームの印象や意気込みなどを聞いた。
-相手の印象を。
加藤 甲子園の勝ち方を知っている。関西のチームで隙がない。それで個々の能力も高い。
中村 しっかり振ってくる。投手の宮原君も制球良く抑えて、すごくレベルが高いチーム。
-警戒する選手は。
加藤 投手の南沢君と遊撃手の戸井君。南沢君はスライダーを含めた緩急。うちが泳がされるような状況(打撃)をつくってしまうと完封される。見極めが大事。戸井君は攻守の一番のキーマン。彼に活躍させない。
中村 3番・遊撃手の丸本君らクリーンアップ。しっかりバットを振れるので、その前に走者を出さない。チームに勢いをつけさせないためにも抑えないといけない。
-目指す試合展開は。
加藤 初戦は出来過ぎ。いい意味で忘れて、次はお互いに力を発揮できれば3点勝負かなと思っている。ロースコアの展開を勝ちきりたい。
中村 やっぱり先制して中押し。そして終盤に追加点を何とか取れるような展開になれば、うちらしいリズムで野球ができるかなと思う。
-キーマンは。
加藤 序盤うまくいけば守り合いになり、その後に出てくる代打の左打者たちが一つカギ。おそらく走者がたまっている状況でいくと思うので、カウントを取りに来るボールを積極的に振ってほしいと期待している。
中村 やっぱり主将の戸井と内藤の打撃。あとは(エース)南沢の出来がどれくらいいいか。調子は戸井も内藤も奈良大会より上がった状態で、1回戦もいいところで打ってくれた。練習でもいい感じなので、期待できそう。南沢も疲れをしっかり取った。
-意気込みを。
加藤 勝負は厳しくなるけど、やるからには五分からのスタート。相手を焦らすような野球をしたい。野球どころの関西に勝つということは長崎の野球にとって非常に価値があると思ってやる。
中村 3年生と長く野球ができるよう頑張る。