詐欺被害防止へ 長崎県警がコールセンター開設 電話で注意呼びかけ

電話で被害防止を呼びかけるオペレーター=長崎市内

 長崎県警がニセ電話詐欺への注意を呼びかけるコールセンターを開設した。捜査の過程で詐欺グループから押収した名簿に名前が載っている人などに電話をかけ、被害防止を図る。
 2014年から毎年実施しており、今回は来年1月末まで開設する。富士ソフトサービスビューロ(東京)に事業を委託。オペレーターが電話をかけ「電話でお金の話が出たら必ず詐欺を疑って」などと注意を呼びかける。昨年は9月から半年間実施し、通話や留守番電話などにより約3万2900件の注意喚起につながった。
 長崎市内で開所式があり、県警の平井隆史首席参事官は「マンツーマンで話すことで理解してもらえる。取り組みは有効なので、自負心を持って取り組んでほしい」と激励した。
 県警の今年のまとめによると、7月28日現在、県内で計60件の被害を認知し、被害総額は約1億4900万円に上る。架空料金請求による被害が最も多いという。コールセンターの番号は0120.110.019。


© 株式会社長崎新聞社