大村市政の課題に鋭い質問 子ども議会11人登壇

手書きのグラフを示しながら質問する児童=大村市議会議場

 長崎県大村市内の小中学生が「議員」として登壇する子ども議会が、市議会議場であり、9校11人が市政課題や事業について園田裕史市長らに鋭い質問をぶつけた。
 市民生活と行政との関わりや市の課題について考えてもらおうと4日、市が開いた。子どもたちは6月から議会の役割や市総合計画などについて学び、質問を準備。手書きのグラフを示して質問する子もいた。
 市立西大村小5年の岩﨑音芭さん(11)は、学校の動物の飼育小屋が一輪車倉庫などとして使われていると指摘。「命の大切さを学び、責任感を育むためにも動物を飼ってほしい」と要望した。
 理事者側はアレルギーがある児童の増加や長期休業中の世話、予算などの問題から動物の飼育が難しくなっている現状を説明。園田市長は「飼育しなくても動物と触れ合える方法を、工夫して考えていきたい」と応じた。
 昨年に引き続き参加したという市立玖島中1年の中山友翔さん(13)は「どうしたら大村市がより良い町になるか、じっくり考えるきっかけになった。来年もまた参加したい」と話した。

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