サイ・ヤング賞争い バーランダーとアルカンタラが本命、大谷は?

メジャーリーグ公式サイトでは39人の記者によるサイ・ヤング賞投票を実施し、その結果を公開した。アメリカン・リーグはジャスティン・バーランダー(アストロズ)が27人から1位票を獲得してトップ。ナショナル・リーグはサンディ・アルカンタラ(マーリンズ)が36人から1位票を獲得した。なお、この投票は現時点での成績だけでなく、残りのシーズンでの活躍も予想したうえで投票が行われている。これを1位票5ポイント~5位票1ポイントの形式で集計し、順位が決定されている。

バーランダーは21試合に先発して136イニングを投げ、15勝3敗、防御率1.85、134奪三振、WHIP0.86の好成績をマーク。トミー・ジョン手術明けの39歳とは思えないようなパフォーマンスを見せ、見事に完全復活を遂げている。15勝と防御率1.85はともにメジャートップの数字。39人中27人が1位票を投じたのも納得の成績であり、過小評価とさえ言えるかもしれない。

ア・リーグの2位にはディラン・シース(ホワイトソックス)、3位にはシェーン・マクラナハン(レイズ)、4位にはアレック・マノア(ブルージェイズ)、5位にはケビン・ゴーズマン(ブルージェイズ)がランクイン。バーランダーに入らなかった1位票(12票)はシース5票、マクラナハン4票、ゴーズマン1票、大谷翔平(エンゼルス)1票、ネストル・コルテス(ヤンキース)1票という形で分散した。

アルカンタラは23試合に先発して166イニングを投げ、10勝5敗、防御率2.01、145奪三振、WHIP0.95の好成績をマーク。長いイニングを投げる試合が多い点が特徴で、投球イニング数はメジャーダントツ(2位はフィリーズのアーロン・ノラの144回2/3)の数字となっている。「量」だけでなく「質」の面も素晴らしく、防御率2.01はリーグトップ。ちなみに、今季3完投の投手はメジャー全体で唯一である。

ナ・リーグの2位にはコービン・バーンズ(ブリュワーズ)、3位にはマックス・フリード(ブレーブス)、4位にはトニー・ゴンソリン(ドジャース)、5位にはノラがランクイン。アルカンタラに入らなかった1位票(3票)はバーンズ、フリード、カルロス・ロドン(ジャイアンツ)が1票ずつ獲得した。

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