藤野涼子、青木柚、中川大輔、EXIT・兼近大樹が出演する「モアザンワーズ」。愛し合う男性たちと見守る女性を描く青春群像劇

Amazon Prime Videoは、9月16日から藤野涼子、青木柚、中川大輔、兼近大樹(EXIT)が出演するAmazon Originalドラマ「モアザンワーズ/More Than Words」(全10話)を独占配信。このたび、キービジュアルを解禁された。

原作は、絵津鼓氏による漫画「モアザンワーズ」と、その後日譚である「IN THE APARTMENT」。愛し合う男性同士とそれを見守る1人の女性の日々をつづる物語だ。同じ高校に通う親友同士の美枝子(藤野)と槙雄(青木)は、一緒に始めたアルバイト先で、大学生の永慈(中川)と出会い、3人はつるむようになる。ある日、永慈が槙雄のことが好きだと言いだし、2人は結ばれるが、周囲に交際を反対されてしまう。槙雄と永慈の仲が引き裂かれそうな中、美枝子は2人のために彼らの子どもを産むことを決意。徐々に、3人の特別な関係は変化していく。そんな折、槙雄は幼なじみの朝人(兼近)と偶然再会する――。

美枝子を演じる藤野は、主演映画「ソロモンの偽証」(2016年)で、日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の映画賞を受賞。その後も「腐女子、うっかりゲイに告る」(NHK総合)でコンフィデンスアワード・ドラマ賞助演女優賞を受賞し、NHK大河ドラマ「青天を衝け」では主人公・渋沢栄一の妹を演じたことも記憶に新しい俳優。また、槙雄役の青木は、ダブル主演を務めた映画「うみべの女の子」(21年)、ジョニー・デップや真田広之らと共演したハリウッド映画「MINATAMA」(21年)への出演のほか、今後も「はだかのゆめ」(22年)、「まなみ100%」(23年)など主演作が控える。

そして、永慈に扮(ふん)する中川は、「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍しながら、「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)、「ボイスⅡ 110 緊急指令室」(日本テレビ系)など数々のドラマや舞台での演技も評価されている。さらに、お笑い芸人コンビ・EXITの兼近が、後日譚で槙雄と愛し合う朝人役で連続ドラマ初出演を果たし、繊細な演技で不思議な男性同士の友情と愛情を表現する。4人それぞれの友情がやがて愛情へと変わる日々を、切なく、繊細に紡いでいくストーリーを、若者たちの痛々しいほどピュアで美しい青春群像劇として描く本作での、演技に注目だ。

監督は、今作が連続ドラマ初監督となる小説家の橋爪駿輝氏。映画化が決定している「スクロール」で小説家デビューし、YOASOBIのヒット曲「ハルジオン」の原作小説「それでも、ハッピーエンド」の著者としても知られる橋爪氏は、フジファブリックのミュージックビデオや、CMを手掛ける映像作家としても活躍中。一方、脚本を担当するのは、「ラブジェネレーション」「ラストフレンズ」(ともにフジテレビ系)など、みずみずしい青春ラブストーリーを手掛けてきた浅野妙子氏。

藤野は「やっと、この作品をお届けできる!という、うれしい気持ちです。皆さまがどんなことを感じるのだろうかと、ドキドキしています。今の若者のリアルを感じていただけると思います」と心情を明かし、「美枝子、マッキー、永ちゃんの関係性の変化にご注目ください。実際の撮影でも、役の気持ち、自分たちの気持ちがリンクしていました」と見どころを口にした。さらに、「今作のほとんどはワンシーン・ワンカットで表現され、お芝居でも一瞬の気も抜けませんでした。全身全霊で挑んだ役を皆さまに見ていただけるのを楽しみにしています。スタッフ、出演者が精いっぱい頑張って作り上げました」とアピールする。

青木は自身の役について、「槙雄として過ごした日々は、いろいろな形の優しさがあふれて絡まって刺さって、まさに言葉では表せない瞬間の連続でした。撮影が終わった今でも、その人がその人であるということを尊重する作品、マッキーという存在に出会えたことの幸せをかみ締めています。全10話のドラマの中で、最初から最後までたっぷり槙雄を演じられたのも、ぜいたくな時間でした」と思い入れを語る。

また、中川は「同性愛などのテーマに翻弄(ほんろう)されながらも一生懸命に向き合って生きている登場人物の姿が、この作品の魅力だと思います。その姿に共感していただけたらうれしいです」と作品を紹介。「原作では、絵津鼓さんの優しい絵と軽やかな関西弁でお話が進んでいくので、その原作の空気をベースにしながらも、より登場人物が感情をむき出しにしていたり、即興で掛け合いをするシーンでは素の自分が出ててしまったり、そんな人間味があふれています。自分の中でとても大切な作品になりました」と撮影を振り返る。

そして、兼近は、「演じました。人に降りかかる何かは、個人の捉え方で大きくも小さくもどんな形にもなる。いざ新境地へ」とコメントを寄せた。

最後に、橋爪監督は「思い返したくもない後悔。二度と経験したくない痛み。けど、過ぎ去ってしまえば、案外そういう時間こそかけがえなかったりする。青春という言葉で呼べたら救いになる。生きている“今”につながる。美枝子、槙雄、永慈、朝人。4人が過ごした大切な日々を、みんなで大切に紡ぎました。だから何度でも見てほしいです。そしてこの作品が、見ていただけるあなたにとって少しでも救いになっていますように」と呼び掛けている。

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