シリーズ最年少記録を更新。17歳のテオ・オーバーハウスがBMWからDTMデビューへ

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権は8月11日、8月末にニュルブルクリンクで開催されるシーズン第5戦において、17歳のドイツ人ドライバー、テオ・オーバーハウスがゲストドライバーとしてDTMデビューを飾る、と発表した。オーバーハウスはマルコ・ウィットマン、エステバン・ムースと並び、ワーケンホルスト・モータースポーツの3台目のBMW M4 GT3をドライブする。

 オーバーハウスは現在、ワーケンホルストからサポートシリーズのDTMトロフィーに参戦しており、昨年ホッケンハイムで挙げた初勝利に続き、7月のノリスリンク戦では2勝目をマーク、2022年のランキングでは現在3位につけている。ニュルブルクリンクにおいて彼は、DTMとDTMトロフィーの双方にダブル・エントリーすることになる。

 今回の出場により、オーバーハウスはDTMの最年少出場記録を更新する。この記録は現在、パスカル・ウェーレインが保持している。彼は2013年にメルセデスからデビューを飾った際、18歳だった。

「史上最年少のドライバーとしてレースに参加できるこのチャンス、そしてDTMからの信頼について、本当に嬉しく思っている」とオバーハウスは述べている。

「僕はDTMトロフィーにも参戦するので、タフな週末になりそうだ。それでも、ジュニア・シリーズのBMW M2カップとDTMトロフィーを経て、ハイ・クオリティなDTMに向けてどれだけ進歩ができるのか、とても楽しみにしている」

「DTMトロフィーとDTMの両方で僕をサポートしてくれているワーケンホースト・モータースポーツに、心から感謝している」

 オーバーハウスはすでに、M4 GT3のステアリングを握って特筆すべき経験を積んでいる。

 これまでに多くのテストセッションに参加しているほか、最近ではワーケンホルストのブロンズカップのエントリーで、スパ24時間レースに参戦。ヨルグ・ブロイヤー、ヘンリー・ワーケンホルスト、ドン・ヨントとともに、2台が参戦したクラスで2位を獲得している。

 ワーケンホルスト・モータースポーツのチームマネージャーであるニクラス・ケーニグバウアーは、「チームとして、カートからDTMまで、テオと一緒にこのような成功を収めることができたことを誇りに思い、大きな喜びを感じている」とコメントしている。

「初めてのGT3スプリントレースで彼がどのような走りを見せるのか、非常に興味がある。そしてもちろん、ユニークなDTMプラットフォームでさらなる若い才能が見られること、そして我々がサクセスストーリーの一部になることができることを願っている」

2022年のニュルブルク戦にDTM史上最年少となる17歳で参戦を果たすテオ・オーバーハウス

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