真備総仮設団地 22日から撤去 入居者退去で県、建設型1カ所に

入居者全員が退去し、22日に撤去工事が始まる真備総仮設団地

 岡山県は12日、2018年7月の西日本豪雨の被災者向けに設けた「真備総仮設団地」(倉敷市真備町箭田)の入居者全員が退去し、22日に撤去工事を始めると発表した。豪雨を受けて整備された建設型仮設団地8カ所のうち撤去は7カ所目。

 真備総仮設団地(80戸)は建設型仮設団地では県内最大で、ピーク時は78世帯185人が入居していた。自宅再建に伴い退去が進み、7月5日に最後の2世帯が出た。撤去の上、年内をめどに従来の多目的広場とテニスコートを整備する。

 建設型仮設団地は真備総の撤去に伴い、2世帯5人が身を寄せる「二万仮設団地」(倉敷市真備町上二万)のみとなる。県によると、民間賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設」を含めて計10世帯24人が暮らしている。

 国は仮設住宅の入居期限を23年7月までとしている。県被災者生活支援室は「被災者が一日も早く普段の生活を取り戻せるように、引き続き取り組んでいく」とする。

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