イニオがRaven SR初の廃棄物由来水素製造工場に100%再生可能エネルギーで電力供給

  • Raven SR初の廃棄物由来水素製造工場にイェンバッハ水素対応エンジンを設置
  • イェンバッハ水素エンジンは、埋め立て地ガスと水素リッチ廃棄物燃料の混合ガスで稼働し、再生可能電力を生産する
  • イェンバッハ・エンジンは独立構成で稼働するため、Raven SRの施設はカリフォルニアの電力網に依存しない水素製造が可能

オーストリア・イェンバッハ & 米ワイオミング州パインデール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --イニオは本日、Raven SRと共同で、再生可能エネルギーを生産するために、Raven SRがイニオのイェンバッハ・エンジン(60 Hz)を「水素対応」オプションで使用する計画を発表しました。このエネルギーシステムは、カリフォルニア州リッチモンドの衛生埋め立て地にあるRaven SRのSシリーズ水素製造施設に電力と熱を供給します。この施設では、埋め立て地ガス(LFG)を主な燃料として、廃棄物を水素に変換する非燃焼プロセスで電力を供給します。水素製品は大型トラックの燃料電池の電力供給用として再販されます。また、Raven SRプロセスでは、濃縮プロセスで発生する残留グリーン水素を含む残留燃料を提供し、LFGを補完してイェンバッハ水素対応エンジンの燃料とし、連続ループで再生可能電力を発電していきます。

Ravenの技術との連携は、電気分解に代わる確かな再生可能水素を提供するものであり、電力が少なくて済み、真水も必要ありません。イニオのイェンバッハ・エンジンにより、Ravenの施設はかなりの量の自家発電を行うことで、カリフォルニアの電力網に対する需要を減らすことができます。

イニオの社長兼最高経営責任者(CEO)のオラフ・ベルリーン博士は、次のように述べています。「私たちは、この水素業界初のプロジェクトでRavenと連携できることを誇りに思います。このプロジェクトは、廃棄物から現場で再生可能水素を製造し、水素混合ガスを使用して施設に電力を供給するためのエネルギーを生成し、運輸業界に再生可能水素を提供するものです。これは、実質ゼロへの世界的な道筋において極めて重要となる部門統合(セクターカップリング)を革新によって実現する方法の模範例となります。」

Raven SRのCEOであるマット・マードック氏は、次のように述べています。「イニオは、当社の納期に合せ、CO、メタン、水素の混合ガスに対する排出規制に準拠するエンジンを提供することができます。イェンバッハのエンジンは、当社がその非燃焼式蒸気/CO改質プロセスにより、電力網に依存しない再生可能水素を製造するという目標を実現する上で、非常に重要な要素です。エネルギー・電力危機の高まりの中でRavenが成功するには、現場で自律的に発電することが必要です。エネルギー転換を成功させるためには、世界中のベストインクラスのエンジニアリングが協力することが必要です。私たちは、この先進的な自己完結型の再生可能エネルギー設計でイニオと協力できることをうれしく思います。」

Raven SRは、カリフォルニア州リッチモンドのリパブリック・サービス・ウェスト・コントラ・コスタ衛生埋め立て地で、2023年第1四半期にSシリーズを稼働させる計画です。このプロジェクトでは当初、1日当り最大99.9トンの有機廃棄物を処理し、年間最大2000メートルトンの水素を生産する予定です。

イニオについて

イニオは、エネルギー・ソリューションおよびサービスの主要な提供企業であり、産業やコミュニティーが今日持続可能なエネルギーを機能させることを可能にしています。イェンバッハとワーケシャという製品ブランドと、デジタル・プラットフォームmyPlantを通じて、イニオは、発電と圧縮のセグメントの革新的なソリューションを提供し、産業やコミュニティーが従来型エネルギー源とグリーン・エネルギー源の急速に変化する環境に対処しながら持続可能な方法でエネルギーを生成および管理できるようにサポートしています。当社の範囲は個別でありながら、規模は世界に及びます。柔軟でスケーラブルかつ強靱なエネルギー・ソリューションおよびサービスにより、当社はお客さまが移行プロセスのどの段階にあろうと、エネルギー・バリューチェーンのエネルギー移行を管理できるようにしています。

イニオはイェンバッハ(オーストリア)に本社を構え、ウォーキショー(米国ウィスコンシン州)とウェランド(カナダ・オンタリオ州)で他の基幹事業を展開しています。3500人を超える専門家のチームが、80カ国以上でのサービス・ネットワークを通じて、世界中に届けられた5万4000台以上のエンジンにライフサイクル・サポートを提供しています。

イニオはそのESGリスク評価により、Sustainalyticsによって評価された世界で500社以上の機械業界の企業の中で首位にあります。

詳細情報については、イニオのウェブサイト(www.innio.com)をご覧ください。ツイッターリンクトインでイニオをフォローしてください。

Raven SRについて

ワイオミング州に本社を置くRaven SRは、バイオマス、混合都市固形廃棄物、バイオソリッド、下水、医療廃棄物、天然ガスやバイオガスを再生可能燃料に変換します。

Raven SRは、専有的な非燃焼・無触媒式の蒸気/二酸化炭素改質技術により、使用する原料に関係なく、水素リッチな合成ガスを確実に製造します。Raven SRは、共同設立者のマット・マードックとマット・スキャンロンが率いる会社で、地域の資源やコミュニティーに価値を与えながら、責任を持って温室効果ガスを削減し、低炭素経済を実現する取り組みに傾倒しています。モジュール式システムの使用と大気への低排出により、同社のシステムは顧客や原料の近くに設置して、地域の廃棄物から地域の燃料を作り出し、地域の移動手段に供することができます。Ravenのウェブサイトはこちらです

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