新型コロナウイルス禍が続く中、飲食店でスタッフと客の接触機会を減らす取り組みが広がっている。テーブルにドリンクサーバーを設置し、蛇口をひねればいつでもサワーを飲めるスタイルにしたり、スマートフォンで注文から決済まで完結するシステムを導入したり…。各社は手軽さや安全性をアピールし、顧客の獲得に注力している。
「(来店は)今回で2回目。待ち時間がなく、会話に集中できるから満足している」
7月28日夕方、焼き肉チェーン店「0(ゼロ)秒レモンサワー仙台ホルモン焼肉酒場ときわ亭横浜西口店」(横浜市西区)。友人と訪れていた川崎市の女子大学生は2杯目のレモンサワーに笑顔で手を伸ばした。
同店は、GOSSO(東京都)が2019年12月に開業した1号店。特徴は、テーブルに備え付けられた蛇口をひねり、客が自分でレモンサワーを作る仕組みだ。
1度注文すればスタッフを呼ばず好きなタイミングで飲めるため、「待ち時間ゼロ」。独特のスタイルは若い世代を中心に、交流サイト(SNS)などで話題を集めている。現在、県内では16店舗展開。週末に予約が取れない店もあるという。