レッドブルF1のヘルムート・マルコ、アロンソは「今年のサプライズ・オブ・ザ・イヤー」と評価

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコは、2022年のF1で目を引いたドライバーについて、今年の“サプライズ”としてフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の名前を挙げた。

 マルコはオーストリアの新聞『Österreich』に対し、「彼はとても速く、信じられないようなレースをする。私にとって、彼は今年のサプライズ・オブ・ザ・イヤーだ」と語った。

 7月末に41歳になり、F1の最年長ドライバーとなったアロンソだが、今シーズンは何度か目を見張るようなパフォーマンスを見せてきた。パフォーマンスは完全にドライバーズランキングに反映されているわけではないが、アロンソは現在ランキング10位につけている。

 2022年シーズンは開幕5戦のうち4戦でトップ10入りを逃したものの、母国レースの第6戦スペインGP以降、アロンソは毎戦ポイントを獲得している。ベストリザルトは第10戦イギリスGPでの5位だ。

 だがアロンソは、今シーズン限りでアルピーヌを離れ、2023年には複数年契約でアストンマーティンに加入することを発表し、パドックを揺るがした。

「唯一の問題は、アストンマーティンが適切なパッケージを彼に提供できるかどうかだ」とマルコは指摘した。

「ドライバーとして、彼がまだレースに勝つことができるとさえ私は思っている」

2022年F1第6戦スペインGP フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)

 アロンソは、第13戦ハンガリーGPの前にF1引退を発表したセバスチャン・ベッテルの後任となる。マルコは、レッドブルで選手権を制覇した時代からそのベッテルをよく知っている。2010年から2013年まで4年連続で獲得したドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権のタイトルについて、「ベッテルの緻密さは、我々のDNAと完璧にマッチしていた。すべてが完璧に調和していたのだ」と振り返った。

 そしてマルコは、ベッテルは今シーズン末に引退するという正しい判断を下したと述べた。

「彼には他の優先事項がある。彼は自分のマシンで表彰台に上がることさえできないのだから、(引退という)結論を出すのは論理的なことだ」

「もし心血を注がないのであれば、続けることはできないだろう」

2010年にF1初タイトルを獲得したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)

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