直近1週間 感染最多2万26人 県内コロナ、6週連続で増加

 岡山県は12日、県内の直近1週間(4~10日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。オミクロン株の派生型BA・5による流行「第7波」の拡大は収まらず、感染者数は6週連続で増加。2万26人と前週(7月28日~8月3日、1万6551人)の1.2倍に上り、過去最多を更新した。

 県によると、1日当たりの新規感染者数は2千~3千人台で推移し、1週間を通じて前週の同じ曜日を上回った。クラスター(感染者集団)は高齢者施設や医療機関を中心に69件発生し、前週から17件増えた。

 各種指標も悪化が続く。医療現場の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は59.9%と6.1ポイント上昇し、重症者用の病床使用率も5.9ポイントアップの16.2%となった。10万人当たりの療養者数は1226.3人に上り、初めて千人を突破した前週(1000.5人)からさらに増加。全体のレベル判断は医療への負荷が生じ始める「レベル2」を維持する。

 12日の新規感染者数は3293人と前週の同じ曜日(3298人)をわずかながら下回ったものの、県新型コロナウイルス感染症対策室は「人の移動が増す盆を迎え、再び拡大する恐れがある」として感染対策の徹底を呼び掛けている。

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