防衛に敵基地攻撃能力保有含め検討 防衛大臣

 浜田靖一防衛大臣は大臣就任会見で「国家安全保障戦略、防衛計画大綱及び中期防衛力整備計画について関係大臣と協力して改定に取り組み、防衛力を5年以内に抜本的に強化する」とこれまでの政府方針を推進していく考えを述べるとともに「その際に、いわゆる反撃能力(敵基地攻撃能力)保有も含め、あらゆる選択肢を検討する」とした。

 また「年末に向け、防衛力強化の内容や規模、財源をセットで検討し、結論を得る」と語った。

 また浜田大臣は「弾薬確保等による継戦能力の維持、AI、無人機、量子等の先端技術の研究開発、防衛生産・技術基盤の強化といった様々な課題に向き合い、防衛力の抜本的強化に取組む」考えも強調。

 あわせて「日米同盟の抑止力・対処力を一層強化し、日米同盟の優位性を将来にわたって堅持するため、宇宙・サイバーの領域や先進技術の分野を含め、日米間の安全保障・防衛協力を拡大・深化させていく」と述べた。

 また辺野古基地建設に関しても、これまでの政府方針通り「日米同盟の抑止力維持と普天間飛行場の危険性除去を考え合わせた時、辺野古移設が唯一の解決策であり、この方針に基づいて着実に工事を進めていく」と語った。(編集担当:森高龍二)

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