福井県4高校の合同文化祭「忘れられない最高の思い出」 コロナ禍の学校生活、青春取り戻す

踊りながら演奏し会場を盛り上げた美方の吹奏楽部=8月11日、福井県の敦賀市きらめきみなと館

 福井県嶺南地域の敦賀、敦賀工業、敦賀気比、美方の4高校の生徒による「敦賀市高校生合同文化祭~TonTeen2022~」本祭が8月11日、敦賀市きらめきみなと館で開かれた。新型コロナウイルスの影響で学校生活が制限されてきた中、青春を取り戻そうと、歌や演奏、ダンスの発表や民謡踊りなどを楽しんだ。

 新型コロナ禍で学校行事が規模縮小になったり部活動の大会が中止になったりした4校の生徒有志が中心となって4月から準備を進めてきた。

 ステージ発表では、敦賀と美方の吹奏楽部がそれぞれ、人気バンド「Official髭男dism」やアイドルグループ「嵐」の曲などを演奏。敦賀気比のダンス・チア部は甲子園の定番応援曲に合わせて踊り、同校1年の女子生徒はアコースティックギターで弾き語り。カラオケ大会には男子生徒5人が出演して熱唱した。会場には高校生をはじめ子どもや家族らが詰めかけ、熱気に包まれた。

 スマートボールや輪投げなどができる模擬店コーナーでは、敦賀工業建築システム科の生徒が木の枝やどんぐり、まつぼっくりを使った木工体験ブースを設け、訪れた小学生らから人気を集めていた。書道作品や絵画なども展示された。

 フィナーレは敦賀の民謡踊りの継承に取り組む敦賀の1年生グループが「敦賀とてもすきすき」の振り付けを指導し、みんなで輪になって踊り幕を閉じた。

 実行委執行部の敦賀3年の女子生徒2人は「多くの人が来てくれたので、話し合いや準備を重ねてきたかいがあった」「みんなでつくりあげたイベントなので、忘れることのない最高の思い出」と充実した表情だった。

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 合同文化祭実行委は7月、福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で開催資金を募り、目標額を達成した。

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