韓国のTHAAD正常化宣言で中国の反発強まる?=韓国ネット「内政干渉」「韓国も核武装を」

2022年8月12日、韓国・国民日報は、韓国大統領室が11日に高高度ミサイル(THAAD)について「自衛的防御手段であり、安保主権事案だ」との立場を示したことにより、中韓関係が再びこう着する可能性が高まっていると伝えた。

記事によると、中国はこれまでTHAADの運用について極度の警戒を示してきた。16年8月に中国国防部報道官はTHAADを「パンドラの箱」と表現し、「米国はTHAADが中国まで及ばないと主張しているが、THAADのレーダー探査距離は1000キロメートルに達し、中国を脅かすおそれがある」と述べていた。

中国外交部の汪文斌(ワン・ウェンビン)報道官は今月10日の定例会見で「米国が韓国にTHAADを配備したのは明らかに中国の戦略的安保利益を害する行為」とし、「中国はこれについて何度も韓国側に懸念を伝えてきた」と主張した。

記事は「今回韓国政府がTHAAD正常化の意思を示したことで、中国の反発もさらに強まるものとみられる」と指摘し、「台湾海峡危機により米中戦略競争が深刻化したり、北朝鮮の核実験により韓国の対北朝鮮ミサイル防衛システム強化の必要性が議論されたりする場合に、中国がTHAAD一限(配備済みTHAADの運用を制限する)問題をより攻撃的に提起する可能性がある」としている。

一方で「中国が中韓関係において対立を増幅させるよりも現状維持の方向で管理するとの見方もある」とも伝えている。

中国外交部は韓国がTHAAD三不(追加配備しない、米国のミサイル防衛システムに参加しない、日米韓軍事同盟に参加しない)一限政策を「宣誓(対外的に公式に約束する)」したとの表現を使用したが、後に「宣示(立場を広く知らせる)」に修正した。これについて韓国外交部は「THAADを両国関係の発展の足かせにしてはならないという共通意識に基づくものとみられる」と評価した。

韓国外交部当局者は「中国が合意や約束という表現より弱い宣示という表現を使ったのは、(THAAD三不一限が)合意や約束ではないという点を認めてそれなりの態度変化をみせたものと解釈できる」と述べたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「中国がTHAADより強力なレーダーで韓国を監視しミサイルで狙っている状況なのに、韓国が防御用のTHAADを設置することに何の問題があるのか」「ひどい内政干渉だ。中国は韓国ではなく、核を持つ北朝鮮に干渉して非核化させてほしい」など中国への不満の声が上がっている。

また「韓国も地道に迅速に核を開発するべきだ」「韓国を見下す中国と対等な軍事力を持ち、北朝鮮の核の脅威を遮断するため、韓国も核武装しなければならない」など核保有の必要性を訴える声も多い。

その他「歴史を考えると中国は韓国の敵。米国と同盟を維持しつつ、韓国は自主国防をするべき。韓国はもう小さい国なんかじゃない」「国を守るためのものなら中国の目を気にする必要はない。ただ、THAADが米国のためだけの防御なら話は変わってくる。そこをはっきりさせて行動しなければならない」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

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