[4]小学校低学年編(1)|勉強は「やる気になるまで待つ」ではなく「やる気にならなくてもやる」を目指すために

前回の話

前回は未就学児向けのお話をしましたが、もちろんその方法は小学生低学年のお子さんにも有効です。お子さんの成長に合わせて実践してみてください。

では、今回は低学年向けについてお話します。

小学校1年生・2年生の場合

学習習慣を身に付けるにはやはり低学年からが一番おすすめです。理由としては、高学年になるほど親のいう事を聞かなくなり、苦労するという声が多いのです。
では低学年から学習習慣を身に付けるには、どのような方法がよいのでしょうか?

低学年のうちは保護者が管理することが大切

保護者は連絡帳をしっかり見て、宿題の範囲を把握してほしいと思います。
その上で、毎日の宿題の時間と、その他学習を取り入れたい場合はその時間の確保をします。
例えば、音読・計算プリントが宿題でその他家庭学習としてプリント、などです。

音読

音読の単元が初めての文章だった場合は隣にいて、文字が「正確に」読めているかを確認します。なぜ正確にとお伝えしたか、それは子ども達が想像で文章を作ってしまう場合が多いからです。書いていない文章を言葉で発することがあります。
また、最初に文を読むことに躓いてしまった場合は、後追い読みから始めてもよいと思います。大人が最初に読み、その後、子供が繰り返す。という形をとります。
ここで気をつけて欲しいことは、どこを読んでいるかを把握するために、最初は指でその文章をなぞりながら読む。ということです。
文字を見ながら、声にだして正確に文章を読むということは実はなかなか難しい。一文が飛んだり、どこを読んでいたかわからなくなったりする場合があります。
この指なぞりはテストの問題文を読む時にも有効ですので、音読の時も指なぞりをしながら読むとよいでしょう。
慣れてくると後追い読みや、指なぞりをしなくても読めてくると思います。
音読は親にとっても面倒な宿題かもしれませんが、文章を読む力、文章を理解する力も付いてきます。
もちろん、最初に1回確認した場合は、少し離れたところで家事をしながら聞くという形でも大丈夫だと思います。
学童などで宿題を終わっている場合もあると思いますが、丁寧に確認してもらえるとは限りませんので、週に1度は状況を確認するため一緒に取り組めるとよいと思います。

算数

また、算数の場合は、間違えたところを把握することが大切です。算数は積み重ねの教科。簡単なものでも理解できているかを確認することが大切です。
例えば10のかたまりを作る練習があります。
ここで実際のお金を使うと、なぜかやる気がでる子どもたち。不思議です。
1円玉を10枚、10円玉を10枚、100円玉を10枚、500円玉は2枚。千円札を最初準備するとよいでしょう。そして、お子さんの好きなお菓子。
例えば30円のものを準備します。
1円玉だと何枚いるか?10円玉だと何枚いるか?を数え、10のかたまりを作ったり
100円玉だと10円玉何枚?1円玉が何枚?という形で進めていきます。
その後はお買い物の際に、200円を渡して実際にお買い物体験もさせてあげてください。
消費税があるため、だいたい、で考えることを伝えてあげるとよいでしょう。
正確には異なりますが・・だいたい=概数の考え方に近いものがあります。
概数は小学4年生で習いますね。

2年生になると九九が必要になりますよね。
九九は暗記しないといけないため暗唱するなど練習も必要。
お子さんが抵抗感を示している場合、お買い物をしていると100円で30円のお菓子が何個買えるか、など質問をしてみてください。
そして、もうすでに習った九九が使えることを教え、身近な存在だということを伝えることも大切です。

ではどんなふうに実践していくとよいか。

続きます

エイターママ
小5娘の母。元塾講師。

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