白鵬対大久保に沸く 19年ぶり大相撲地方巡業

 川崎市では19年ぶりとなる大相撲の地方巡業「川崎ふるさと場所」が13日、とどろきアリーナ(同市中原区)で開かれ、6700人が熱戦を楽しんだ。市スポーツ協会などがつくる実行委員会の主催。より多くの人に生で楽しんでもらおうと市内の子どもら1400人を招待した。

 取り組みのほか、幕内力士の胸を借りてのちびっ子相撲の稽古や、相撲の禁じ手を紹介する初切(しょっきり)など地方巡業ならではのプログラムが行われた。

 中でも観客が沸いたのは、サッカーJ1・川崎フロンターレの大久保嘉人選手がまわし姿で横綱白鵬関に挑んだ場面。だるまやくず餅などの名産品を贈呈した後、2度、挑戦したが、あっけなく土をつけられた。

 福田紀彦市長は「川崎は相撲が盛んで、春日山部屋もある。大いに相撲文化を盛り上げてほしい」とあいさつ。千葉市から来た40代の女性会社員は「子どもの応援の声も聞かれ、明るく楽しい雰囲気でとてもよかった」と話していた。

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