【台風8号】伊豆半島に上陸 風の被害相次ぐ ビニールハウス15棟吹き飛ばされる 土砂崩れで住民孤立も

台風8号は8月13日午後5時半頃、伊豆半島に上陸しました。静岡県内では、引き続き土砂災害に厳重に警戒が必要です。

台風8号は13日午後3時前に御前崎付近を通過し、午後5時半頃、伊豆半島に上陸しました。13日夜は、静岡県から関東地方を北東に進む見込みです。

台風が接近とともに静岡県内では、大気の状態が非常に不安定になりました。降り始めから13日午後6時までの雨量は、伊豆市天城山469ミリ、静岡市葵区鍵穴353.5ミリ、静岡市駿河区328ミリ、などとなっています。

静岡県内では13日午後6時半の時点で、「土砂災害警戒情報」が静岡市、藤枝市、東伊豆町、河津町で発表され、静岡市はおよそ3万世帯、7万2500人に警戒レベル4の避難指示を出しました。また、沼津市や富士市など9の市や町にレベル3の高齢者等避難が出されています。

<避難してきた人>

「やっぱりこわいですよね。主人が足が悪いので、ここまで来るのに時間がかかるのでついてきました」

静岡県によりますと、15市町で172の避難所が開設されています。

静岡県内では、風が強く吹き被害が出ています。浜松市や消防によりますと、浜松市浜北区で高齢男性が風にあおられ転倒し、軽いケガをしました。

静岡市駿河区青沢では午前8時前、突風が吹き、ビニールハウスおよそ15棟で骨組みが曲がったり、吹き飛んだりしました。

島田市稲荷町では、店舗の工事中の足場が強風により崩れました。けが人は、いませんでした。

静岡市葵区入島(にゅうじま)では土砂崩れが発生し、土砂が道路を完全に覆いました。現場は通行止めとなっていて、5世帯8人が孤立しているということです。

静岡県内の交通機関には、乱れが出ていてます。東海道新幹線は県内区間で一時、運転を見合わせた影響などでダイヤが乱れています。146本の新幹線でおよそ9万2000人に影響し、遅れは最大1時間ほどだということです。また、JR東海道線の熱海ー浜松駅間で遅れが発生しています。

東名高速道路の清水ICから富士ICの間、新東名高速道路の藤枝岡部ICから新富士ICの間と清水連絡路の新清水JCTと清水JCTの間で、13日午後6時半時点で通行止めとなっています。

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