自然観光推進で連携 椎葉村と登山地図アプリ会社

扇山松木登山口で、協定書を手にする黒木保隆村長(写真右)とヤマップの前田央輝さん

 宮崎県椎葉村は9日、登山地図アプリ「YAMAP」の運営会社「ヤマップ」(春山慶彦代表、福岡市)と、自然環境を活用できる人材の育成、自然観光の推進などに関する連携協定を締結した。
 今後は、同村の自然観光を担う地域おこし協力隊を募集し、同社の専属ガイドが面接から携わり指導。「インタープリター」と呼ばれる地域の動植物や文化などを伝える自然フィールドの案内人を養成する。同社によると、自治体との連携協定は今回が初めて。
 調印式は同日、標高約1330メートルにある同村の扇山松木登山口であり、黒木保隆村長や同社専属ガイドの前田央輝さん(50)らが出席。黒木村長は「非常に可能性を感じている。広大な自然を求め多くの人が訪れるようになれば」と期待。前田さんは「椎葉の自然観光はまだ生かし切れていない。県内の子どもたちの自然体験の原点になることを目指したい」と話した。
 同協力隊の募集要項は「椎葉村公式note」https://shiiba-vill.note.jp/などに記載している。同村地域振興課(電話)0982(67)3203。

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