真岡は実はピーナッツタウン その魅力を探る 

ラッカセイ畑に立つ稲毛さん。収穫は秋だ。

 【真岡】市内を巡ると「落花生」の看板を掲げた商店が散見される。ラッカセイの名産地といえば千葉県だが、なぜ真岡に多いのだろうか。真岡の特産品といえば生産量日本一を誇るイチゴやメロン、真岡木綿を思い浮かべるが、かつては真岡でもラッカセイが盛んに栽培されていたという。市内の販売店や農家を取材し、真岡でのラッカセイ栽培の歴史や魅力を探った。

 市内でラッカセイ加工・販売店を営む吉原徳治(よしはらとくじ)さん(83)と山口敬之(やまぐちたかゆき)さん(56)によると、市内でラッカセイが本格的に栽培されるようになったのは昭和初期。吉原さんの店「よしはら」(田町)は1935年ごろの創業で、山口さんの「山口ピーナッツ」(熊倉2丁目)は33年とほぼ同時期。ラッカセイを扱う商店の誕生とともに栽培に取り組む農家が増加したと考えられる。

いったラッカセイを確認する吉原さん
市内で販売されているさまざまなラッカセイ
市内のラッカセイ販売店の看板
市内のラッカセイ販売店の看板

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