栃木県内でコロナ派生型「BA・2.75」初確認 感染力強く長期化懸念

栃木県庁

 栃木県は13日、新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA・2.75」を県内で初確認したと発表した。7月29日~8月4日の感染者のうち57人についてゲノム検査を行った結果、1人から検出された。現在主流の「BA・5」よりも感染力が強いとされる。

 第7波を引き起こしたBA・5は7月上旬に県内で初確認され、現在、全体の約9割を占めている。BA・2系統の「BA・2.12.1」も同時期に確認されたが拡大していない。

 BA・2.75は6月にインドで確認された後、各国で見つかった。国内でも東京や愛知、大阪など各地で報告され、市中感染の広がりが指摘されている。今後、置き換わりが進むことにより、感染流行の長期化も懸念される。

 県感染症対策課は「引き続き基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼びかけている。

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