沖縄戦知るきっかけに 「島守の塔」萩原さんらが舞台あいさつ

 映画「島守の塔」が13日、ユナイテッド・シネマPARCO CITY浦添で上映され、五十嵐匠監督と、主演の島田叡役を演じた萩原聖人さんが舞台あいさつで登壇した。

 同作は沖縄戦当時の島田叡知事と荒井退造県警察部長を通じ、事実に基づきながら、フィクションも交えて沖縄戦を描く。萩原さんは「沖縄のみなさんの顔を見て、映画の完成を喜べることがうれしい」と話した。

 五十嵐監督は「映画で沖縄戦を全部語れない。沖縄で戦争が何をもたらしたか、それを知るきっかけがこの映画だ」と話し、来場を呼び掛けた。

 「島守の塔」は那覇市の桜坂劇場、ユナイテッド・シネマPARCO CITY浦添、シネマQで上映中。19日から沖縄市のシネマプラザハウス、20日から同ミュージックタウン音市場、9月2日から那覇市のシネマパレットで上映する。 (藤村謙吾)

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