【日本の美しい禁足地vol.14】エメラルドグリーンの海が眩しい~長崎県・壱岐の「辰ノ島」〜

歴史や宗教的な背景などで立ち入ってはいけない場所。それが「禁足地」です。今回は、長崎県の壱岐島最北端の沖に浮かぶ無人島「辰ノ島」にフォーカス。エメラルドグリーンに輝く海に囲まれた辰ノ島は、独特の自然美に恵まれた美しい島です。しかし、この島には立ち入ると危険だと言われている場所が! その驚くべき理由に迫ります。

写真提供:(一社)長崎県観光連盟

>>壱岐の美しすぎる絶景!エメラルドグリーンの海に息をのむ「辰の島クルーズ」【長崎県】

「辰ノ島」はどんな島?

写真提供:(一社)長崎県観光連盟

「辰ノ島」は、エメラルドグリーンに輝く海や白い砂浜、断崖絶壁、玄界灘の荒波によってつくり出された岩穴など、ダイナミックな景観を堪能できる無人島です。面積約0.16haで、壱岐対馬国定公園の特別保護地区に指定されています。春から秋にかけては、上陸・遊覧クルージングが楽しめて、夏は海水浴客でにぎわいます。

引きずり込まれる池がある?

辰ノ島には、上から見ると、剣のカタチをしている池「剣の池(ケンの池)」があり、壱岐の支配者だったカザハヤ王の宝を沈めたという伝説が残っています。実際に、ここで小学生が潰れた小判を発見しているため、この伝説は本当かもしれません。

しかし、この池は呪いの池。池をのぞき込むと、その人の欲しいものが池の真ん中に浮かび上がり、それを取ろうとして池に入ると、そのまま池の中に引きずり込まれるとか。もしかしたら、この池の底は、外洋とつながっているのかもしれませんね。

不気味なうわさが多数存在する池

※画像はイメージです Shutterstock.com

ほかにも、この池には、不気味なうわさが多数存在します。池のそばの岸壁は水難死体が多くたどり着く岸で、外国人の霊がどこからともなく現れて、池の中に消えていくとか。そして、その霊を見た人は、数日後に死に至るといわれています。

また、池の近くには「水晶谷」といわれるスポットがあり、そこの水晶を持ち帰ると、祟りがあるとか。加えて、池の周りを徘徊する、しゃべる牛が現れるといううわさも!

以上のことから、この池は禁足地となり、地元の漁師さえもこの池には近づかないそうです。

絶景ポイントがいっぱいの無人島探索が楽しい!

とはいえ、辰ノ島は絶景ポイント盛りだくさんの無人島です。そのため、観光渡船が3月〜11月の間、定期運航していて、辰ノ島への「上陸のみの渡船」のほか、「遊覧クルージング」、「遊覧+上陸」の3コースから選べます。

せっかくなので、「遊覧+上陸」のコースを選び、オオカミ岩や数万年かけてギリシャ神殿の柱のように侵食された洞窟「海の宮殿」などを約40分の遊覧で楽しんだ後、島に上陸。白い砂浜と透明度の高い海で思い切り遊び、つぎに島の北側をプチトレッキングして、断崖絶壁の頂上を目指してみては?

冒険者気分で、無人島を探索すれば、思い出に残る時間を過ごせそうです。

辰ノ島

住所: 長崎県壱岐市勝本町東触2790

電話:0920-47-3700(一般社団法人壱岐市観光連盟)

公式サイト:https://www.ikikankou.com/feature/tatsunoshima

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