“被爆と平和”親子で取材 9組が「記者事業」報告会 長崎

取材内容や感想を発表する親子=長崎原爆資料館

 親子が長崎で被爆の実相や平和の取り組みを取材する「親子記者事業」の報告会が11日、長崎市平野町の長崎原爆資料館であり、参加した9組が感想を語った。
 同事業は日本非核宣言自治体協議会(会長・田上富久長崎市長)が2008年から毎年実施し15回目。今年は全国から92組の応募があった。抽選で選ばれた9組は全て県外在住。8日から3日間、被爆者や平和団体、平和関連行事などを取材し記事にまとめた。市内の大学生もボランティアとして支えた。
 大阪府八尾市の白山穂波さん(11)と母聡子さん(41)は長崎市の丸田和男さん(90)の被爆体験を聞いた。穂波さんは「たくさんの学びがあってよかった。学校の友達に伝えたい」と報告した。会場に姿を見せた丸田さんは「熱心に聞いてくれた」と嬉しそうに話した。
 田上市長は講評で「長崎で感じたことを、周りの人に1人でも多く話してほしい」と述べた。9組の記事は8ページの新聞にまとめ、9月ごろに同協議会ホームページなどで公開する予定。


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