人魚のミイラや妖怪が自然史博物館に大集合。岡山にまつわる妖怪を見に行ってみた

新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが少ない……。

でも、せっかくの夏休みだし近場でいいから楽しみたいですよね。

そんなとき、目に留まったのは倉敷市立自然史博物館で行われている、第31回特別展「倉敷動物妖怪展 at 自然史博物館」。

話題の「人魚のミイラ」が生で見られる?

そんな機会は滅多にないなと思い、足を運んでみました。

第31回特別展「倉敷動物妖怪展 at 自然史博物館」の概要

第31回特別展「倉敷動物妖怪展 at 自然史博物館」は、2022年7月16日〜9月25日の期間に倉敷市立自然史博物館で開催中です

オニやカッパ、スネコスリなどの岡山にまつわる妖怪の展示がされています。

主催は倉敷市立自然史博物館と里庄町立図書館。

入館料は以下のとおりです。

  • 一般:150円
  • 大学生:50円
  • 高校生以下・65歳以上:無料

高校生・大学生のかたは、学生証を忘れずに持参しましょう。

2022年9月11日には「妖怪展展示解説会」も開催されるそうです。

倉敷市立自然史博物館に行ってみました

倉敷市立自然史博物館に到着して、チケットを購入し中に入るとナウマンゾウがお出迎え。

センサーの前を通ると動き出します。

さらに鳴き声も聞くことができるので、ナウマンゾウの迫力を感じられます

倉敷動物妖怪展の会場は3階特別展示室なので、2階の化石・動物・昆虫コーナー、3階の植物コーナーに寄り道。

岡山県で採集した動物の剥製(はくせい)や、世界の昆虫の標本など、たくさんの展示がされていました。

これらのコーナーでは写真を撮ることもできます。

そして、いよいよ3階の倉敷動物妖怪展の会場に到着。

以下のようなものが展示されていました。

  • 妖怪について書かれた書物や剥製
  • クダン・オニ・スイトンなどの岡山にまつわる妖怪の紹介ポスター

会場内は撮影禁止であるため、写真撮影はできませんでしたが、展示されているポスターが掲載された本を受付にて920円(税込)で販売しています。

手元に資料を残したいかたは、ぜひ検討してみてください。

人魚のミイラ(円珠院所蔵)

倉敷動物妖怪展には、子供連れの家族が多く来場していましたが、なかでも「人魚のミイラ」には多くの人が集まっていました。

「人魚のミイラ」は浅口市鴨方町にある円珠院(えんじゅいん)に所蔵されており、現在は倉敷芸術科学大学が研究を進めています

研究の結果、人魚の体毛の表面にはキューティクルがあることや、上半身にもウロコがあることなどがわかっているそうです。

今回展示されていたものの他に2つの人魚のミイラ、合計3つが岡山県内では保存されているとか。

この機会に実物を見てみてはいかがでしょうか。

館内に隠れている16種類の妖怪を探しだすゲーム

自然史博物館内に隠れている、16種類の妖怪を探し出すプチイベントも行われていました。

妖怪たちは1階~3階の壁に散りばめられています

棚と壁の隙間など、すぐに見落としてしまいそうな場所に潜んでいて、意外と難しかったです。

実際、私は最後の1匹を見つけることができず館内をうろうろしましたが、結局見つからず諦めて帰りました(笑)

見つけると名前を教えてくれるので新たな発見もあり、楽しかったです。

妖怪たちが岡山弁なのもいいですね。

これから足を運ぶかたは、ぜひコンプリート目指して頑張ってみてくださいね。

おわりに

「倉敷動物妖怪展 at 自然史博物館」では、岡山県内で妖怪の目撃情報がでた場所や、言い伝えのなかに登場する山や石などが紹介されていて、妖怪をより身近に感じることができます

また、人魚のミイラは体毛やウロコなど細かいところまで、じっくりと見ることができました。

そのほかに倉敷市立自然史博物館には、化石や動物の剥製、世界の昆虫の標本など、さまざまな展示物があります。

ボタンを押して虫の声を聞いたり、恐竜にまたがって写真を撮ったりと、体験型の展示も多いので子供から大人まで楽しめると思いました。

夏休みには一度、倉敷市立自然史博物館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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