西~北日本は局地的な大雨のおそれ あす以降も北日本では土砂災害など厳重警戒続く

 きょう14日(日)は、台風8号は日本から遠ざかる見込みだが油断は禁物。西~北日本では局地的に雨足が強まるおそれがある。
 また、記録的な大雨となっている北日本ではあす15日(月)から17日(水)にかけてまた大雨となる可能性があるため、土砂災害などへの厳重な警戒が続きそうだ。西~東日本は16日(火)にかけて、また危険な暑さが戻る見通し。

台風8号は今夜にも温帯低気圧に

 きのう13日(土)夕方に静岡県伊豆半島に上陸し、東日本太平洋側に荒れた天気をもたらした台風8号は、きょう14日(日)午前9時現在は東北の東海上に抜けている。今後も北東方向に進み、今夜遅くには北海道の東海上で温帯低気圧に変わる見通しだ。

 ただ、きょう14日(日)午後は台風が日本から遠ざかっても油断は禁物。台風周辺や、南から張り出す高気圧のふちを回る湿った空気が日本付近に流れ込む見通し。また、上空にはこの時季としては冷たい空気が流れ込む影響で、西日本から北日本では晴れ間があっても天気は急変するおそれがある。

局地的に強まる雨や雷雨 突風のおそれも

急な豪雨時の注意点

 特に中国地方から東北では局地的に雷を伴い、滝のような非常に激しい雨が降って大雨となるおそれがある。近畿、東海、北陸や東北ではこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所や川の水が増水している所があるため、土砂災害や川の増水・氾濫などに厳重な警戒が必要だ。
 落雷や竜巻などの激しい突風が吹くおそれもあるため、雷の音が聞こえたり黒い雲が増えてきたらすぐに頑丈な建物内に移動した方がいいだろう。

北日本はこの先も大雨警戒が続く

 まるで梅雨の時期のように前線が停滞し、記録的な大雨となっている北陸や東北では、あす15日(月)から17日(水)にかけて新たに西から低気圧や前線が近づく見通し。再び広く雨足が強まり、大雨となるおそれがある。
 これまでの大雨で大変な状況が続いているが、まだまだ土砂災害などへの警戒は怠らない方がいいだろう。18日(木)や19日(金)は晴れる時間が長く、少しほっとできそうだ。

西~東日本は危険な暑さ 東京都心は過去最多猛暑日数を更新か

 西~東日本ではきょう14日(日)からあさって16日(火)は残暑が厳しくなりそうだ。きょう日中の最高気温はこの時季としては高い所が多く、西日本では35℃前後の予想。東京都心はきのうより高い32℃と蒸し暑さが戻りそうだ。
 あす以降もあさって16日(火)にかけて、西~東日本では35℃以上の猛暑日になる所が多い予想。特にあさって16日(火)の関東甲信では、東京都心36℃、熊谷(埼玉県)39℃など再び危険な暑さが見込まれている。東京都心では過去最多猛暑日数を更新しそうだ。

 また、17日(水)から18日(木)にかけては前線が西~東日本にも南下してくる見通し。前戦の活動の程度によっては、北日本だけではなく西~東日本でも大雨になるおそれがある。
 この先は熱中症と、引き続き雨の降り方にも気を付けた方がよさそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

© 株式会社ウェザーマップ