お盆Uターンラッシュ 県内ピーク 岡山駅に行列、山陽道は交通量増

岡山県外ナンバー車などで混み合う山陽自動車道上り線吉備サービスエリア駐車場=14日午後1時、岡山市北区今岡

 お盆休みを古里や旅先で過ごした人のUターンラッシュが本格化し、岡山県内でも14日、ピークを迎えた。主要駅や高速道路、空港はコロナ禍前に及ばないものの、昨年の同時期より混み合い、土産や荷物を手にした家族連れらの姿が多く見られた。

 JR岡山駅の新幹線上り自由席乗車率は、博多発東京行きのぞみ6号(岡山発午前8時58分)が90%。100%を大きく超えたコロナ禍前より低調だが、昨年同時期の倍近くになり、上りホームは行列ができた。

 岡山市北区の実家に帰省していた会社員(25)=東京都=は「感染が心配なので、実家ではできるだけ外出を避けて過ごした。親や祖父母と久しぶりにゆっくり話せて良かった」と笑顔だった。

 西日本高速道路中国支社によると、岡山県内の高速道路は目立った渋滞がなかったものの、昨年より交通量が増加。山陽自動車道上り線吉備サービスエリア(SA、岡山市)でも正午前から県外ナンバーの車が続々と立ち寄り、駐車場の7~9割を埋めた。

 家族で広島県尾道市に帰省していた会社員(35)=大阪市=は「感染が増えたので帰省するか迷ったが、両親に喜んでもらえた。SAも思った以上に人が多く、気を付けたい」と話した。

 岡山桃太郎空港(岡山市)は、東京行きの計10便が午前の一部を除いてほぼ満席。航空各社は「昨年より搭乗率が高い」とし、15日の東京行きも7割以上が予約で埋まっているという。

新幹線に乗り込む帰省客ら=14日午前10時1分、JR岡山駅

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