【星のや竹富島宿泊ルポ|後編】琉球の伝統木造船“サバ二”でしか見られない竹富島の絶景に大興奮!

星野リゾートが、圧倒的非日常感を追求したというラグジュアリーホテルブランド「星のや」。中でも「星のや竹富島」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に登録されている竹富島の集落を、そのまま踏襲したような造りが象徴的です。伝統的な琉球赤瓦の屋根に、白い砂の小径……まるで島民のような暮らし旅が叶うホテル。ここでしか見られない生き物たちとその鳴き声に耳を傾け、満点の星を見上げて感動を味わう。そして、竹富島ならではの澄んだエメラルドグリーンの海を堪能できるサバ二。いつか必ず行きたい、心身ともに癒してくれる沖縄の離島リゾートルポ前編です。※本記事は2021年9月9日掲載のものに最新情報を加筆修正して配信しております。

【星のや竹富島宿泊ルポ|前編】客室は1棟独立型!集落そのままの風景と暮らすように滞在する

心地よい1日の始まりに。海辺で行うストレッチ

竹富島2日目の朝は早起きして、ビーチで行うストレッチ「よんなー深呼吸」に参加。沖縄の方言「よんなー」とは、“焦らず、ゆっくり、自分のペースで”という意味なんだそう。波の音をBGMに、朝の爽やかな風を感じながらストレッチを行うと、身も心もシャキッと目覚め、晴れ晴れとした気分で1日のスタートを切ることができますよ。

ストレッチをしていると、海辺に生き物の気配が。なんと、小さなサメがいました。そんな驚きの出会いもあるかもしれません。

よんなー深呼吸

時間:6:20~6:50(日の出に合わせて変更あり)

集合場所:ゆんたくラウンジ

料金:無料

敷地内には「見晴台」もあり、星のや竹富島を一望できる場所があります。青空と赤瓦が並ぶ風景が美しいので、ここからの景色をぜひ眺めてみてくださいね。

1日を元気に過ごす秘訣。島人の朝ごはん

朝食は、島人(しまんちゅ)のように1日を元気に過ごせる朝ごはんが4種用意されています。筆者らがチョイスしたのは、「九品(くぬしな)朝食」と「ゆし豆腐粥朝食」。

見た目も美しいこちらは、九品朝食。沖縄の伝統的な御三味(うさんみ/重箱料理)の和朝食です。9種類が少しずつ楽しめるのも、女性にとってはうれしいですね。

ゆし豆腐粥朝食は、お腹にやさしく、朝食には最適。アーサー(あおさ)や、イカの赤麹漬、ゴーヤの佃煮など5種の小鉢と一緒に味わえます。

リフレッシュウォーター

ドリンクも豊富にそろっていますので、好きなものを選んで。こちらは紅芋ジュースです。リフレッシュウォーターも美しいビジュアルですね。

竹富島の島内観光で必ず訪れたいスポット3つ

竹富島は小さい島なので、島内観光もおすすめです。島内は、レンタサイクルでも周ることができますよ。

ブラブラと集落を散策するのも良いですが、夏は暑いのでかなり体力を奪われます。暑さ対策は万全に。散策の際には、「お祈りシーサー」もぜひ見つけてみてくださいね。

島内観光で必ず訪れたいのが、西桟橋、カイジ浜、コンドイビーチの3つです。

西桟橋

西桟橋は、海に向かって伸びる桟橋から美しい海を眺めることができます。筆者らがいる間にも、絶え間なく人々が訪れていました。午前中の海も美しいのですが、サンセットを望むスポットとしてもおすすめ。2005年には国の有形文化財に登録されました。

西桟橋

カイジ浜

星砂を見つけることができる、カイジ浜。筆者は以前にも訪れたことがあるのですが、星砂を見つけるのはそう簡単ではありません。この日は、訪れた時間が満潮のタイミングで、潮がかなり満ちており、星砂を見つけられませんでした。星砂を見つけたいなら、満潮でない時間帯がおすすめです。

カイジ浜は、潮の流れが速いため、遊泳はできません。

カイジ浜

コンドイビーチ

仕事が終わってから訪れる島民も多いというコンドイビーチ。白い砂と澄んだ青い海が美しく、遠浅なので海水浴にもおすすめ。シャワーやトイレも設置されています。

コンドイビーチ

竹富島の絶景が見られる「島風プライベートサバ二」

今回はコンドイビーチで、星のや竹富島のアクティビティである「島風プライベートサバ二」を楽しむことに。サバ二とは、沖縄の伝統木造船のこと。沖縄ではサメのことをサバといい、サメ漁に使用していたことからサバ二といわれているそうです。帆を掛けて風を利用し、櫂(かい)で水をかき進む「帆掛サバニ」に乗って、竹富島の美しい海を楽しみます。

案内してくれたのは、上勢頭(うえせど)さん。話が面白いので、ずっと聞いていても飽きません。上勢頭さんの話を聞きながら、静かに海を進んで行くサバ二。櫂はありますが、必死で漕がなくても進んで行くのだそうです。

波に揺られながら進んで行くと、360度どこを見渡しても海底まで澄んだエメラルドグリーンの海が広がっています。まさに絶景。息をのむ美しさとはまさにこのこと。コンドイビーチから眺めるだけではわからなかった、竹富島の美しい海がそこに広がっていました。砂浜からはかなり距離がありますが、遠浅の海が続いています。

この日は快晴、サバ二には太陽の光を遮るものがないので、さぞかし暑いのだろうと覚悟していました。心地よい海風に吹かれながら海を進んで行くので、思っていたより暑くありません(でも日焼け止めは必須です!)。

時折海に足を浸けてちゃぷちゃぷするのも、とっても気持ちいい~! もう、ずっとこのままサバ二に乗って、この景色を眺めていたい……そんな風に思える絶景です。

日没時間に合わせた、「夕暮れプライベートサバニ」も1日1組限定で体験できるそう。昼間の海がキラキラとした景色とは異なり、ロマンチックな時間を過ごせそうですね。サバ二からしか見られない絶景を、ぜひ楽しんでみてほしいです。

島風プライベートサバ二

期間:通年

除外日:不定期で除外日あり。詳しくはお問い合わせください

時間:9:30〜12:00

13:30〜16:00

※満潮、干潮時刻により異なります

料金:大人 12,100円/1名

3歳~12歳 6,050円/1名

(税・サービス料10%込)

含まれるもの:サバニ操船、ドリンク、ツアー器材(防水バック、ライフジャケット等)

定員/対象:各時間1組

※最小催行人数:2名

予約:1日前まで

自分へのご褒美に「島時間スパ」

ビーチで遊んだり、島内観光で疲れた後は、星のや竹富島敷地内にあるスパでリラックスするのもおすすめ。日頃頑張っている自分へのご褒美にもいいですね。

スパで満喫できるジェルトリートメントは、「さっぱり」のローズマリー系と「しっとり」のユーカリ系いずれかから選べます。枕下に置いて、蒸気の香りを楽しめるアロマボウルの香りは、リラックス、リフレッシュ、ロマンスの3種類。カウンセリングを含めた120分のメニューで、しっかりと癒されそうです。スパの時間は、島の日の出から日の入りまでを生活の時間とする「島時間」になっています。

島時間スパ

時間:9:00~/12:30~/15:00~

料金:80分 19,360 円(所要時間 120分)

要事前予約

沖縄に来たらやっぱり食べたい!ソーキそば

昼食はダイニングでランチメニューが楽しめます。沖縄に来たら、やっぱリ食べたいのはソーキそば。ほかにもタコライスやラフテー丼、沖縄風炊き込みご飯“じゅーしー”のおにぎりセットなどもありますよ。

炙り軟骨ソーキそば

竹富島ならではの畑文化を知る

星のや竹富島の敷地内には、畑もあります。実はこの畑は竹富島特有の畑文化や農作物を継承するためにできたものなんだとか。竹富島には山や川がないことから、水が豊富ではなく、土壌も作物を育てるのに適したものではありません。そんななか、島の人々は食料を得るためにさまざまな工夫をして、竹富島ならではの畑文化が生まれたそう。

現在は観光業や流通の発展に伴い、農業をする人が減っていますが、この畑文化を継承するためホテル敷地内ではさまざまな作物を育てています。畑で育てた作物は、ホテルで楽しむアクティビティに使われたり、おやつで提供されているんです。

沖縄でよく使われている月桃(げっとう)のお花。月桃のお花を見るのは初めてです。

そんな畑を守る立場であり、リーダーを務めるスタッフの小山さんとともに、畑を散策し命草(ハーブ)を収穫します。

散策後には、ハーブティと畑の作物にちなんだ氷ぜんざい(沖縄風かき氷)を楽しめます。ピンクの部分は赤しそ。底のぜんざいは甘すぎず、暑い夏にさっぱりといただけるかき氷でクールダウン。そして、生のハーブを使ったハーブティーは本当においしい! 畑の恵みや島の文化を五感で感じられるアクティビティですよ。

畑文化を味わう「畑人のアイスクリームとシーショカクテル」

開催日:月・金曜日

時間:10:30~/11:30~

集合場所:ゆんたくラウンジ

料金:1名2,420円(税・サ込)5歳未満無料

※季節により収穫物とおやつの内容が変わります

※記事内で紹介したのは2021年夏のものです

気がつけば、あっという間に過ぎ去った竹富島での滞在。赤瓦屋根と白い砂の道が織りなす風景と、キラキラと光るエメラルドグリーンの海にすっかり魅了されてしまいました。ただのんびりと、自然の美しさを感じながら過ごす。五感を研ぎ澄ませて、全身で感動を味わえる滞在がここにあります。

星のや竹富島

住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富

電話予約:0570-073-066(9:30〜18:00)

アクセス:石垣港離島ターミナルより、竹富港行きのフェリーに乗船ください

竹富港到着フェリーに合わせ、14時15分から専用車にて送迎があります

アクセスについての詳細はこちらでご確認ください。

HP:https://hoshinoya.com/

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[All Photos by Aya Yamaguchi]

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