若い女性も「一目ぼれ」、神奈川発スポーツ自転車が好発進 地元店など3年かけ開発

かもめ自転車と組合青年部の鈴木部長(右)、河本副部長=横浜市中区の「じてんしゃ102かわもと」

 県内の自転車整備・販売業者でつくる県自転車商協同組合(横浜市西区)が開発したオリジナルブランドのスポーツ用自転車「かもめ自転車」の第1弾が7月に発売され、街中を走り始めた。3年がかりで開発し、新型コロナウイルス禍で部品調達の苦労などを乗り越えただけに「やっとできた」と関係者は感慨深げ。開発に携わった組合青年部のメンバーは「ここからがスタート。ちょうど夏休み、かもめ自転車で楽しんでもらえたら」と期待を寄せている。

 「クロスバイク」タイプのかもめ自転車は、自転車の輸入・販売などを手がけるファビタ(同市鶴見区)の協力で、フレームから独自に設計。色は白と黒の2種類があり、シンプルでスタイリッシュな車体に県の鳥カモメをモチーフにしたロゴマークをあしらった。モデル名も神奈川の頭文字と横浜の市外局番を組み合わせた「K─045」と、地元密着にこだわった。

 同組合26店舗で、発売から1カ月ですでに80台以上を販売。同組合事務局長の越田憲さんによると「一目ぼれ。スタイルに魅力を感じた」「おしゃれで街乗りに適している」と女子高生や女子大生ら若い女性にも好評といい、即決で購入した人も。「まずまずの出足」と手応えを感じている。

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