沖縄県、ついに本島の病床使用率100%超に 感染者入院できず 

 沖縄県は第7波の発生以来、10万人あたりの感染者数が全国でも最悪のレベルで感染者が発生し続けているが、14日、ついに本島での病床使用率が100%を超えた。現実に新たな感染者を入院させるため、すでに入院している感染者を待機ステーションに移動させるなど綱渡りの対応を迫られている。

14日の病床使用率、本島で101.3%

 沖縄県によると、県内の人口10万人当たりの新規感染者は、13日までの1週間で1821.13人と全国で最も多くなっている。14日に新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは3679人で、先週日曜日と比べて579人減少しているが、医療提供体制のひっ迫は変わらず、14日の病床使用率は県全体で95.5%、本島での病床使用率はついに101.3%と満床以上の緊急事態を迎えている。

 特に状況が深刻なのは本島中南部で、13日からすでに専用病床の空きがなく、入院相当の感染者が入れない状況がたびたび発生している。また受け入れる場合でも、新しく入院させる感染者のために、すでに入院している感染者を本来は入院前の一時待機の場所である「待機ステーション」へ移動させるという、想定したオペレーションとはまったく逆の運用をせざるを得なくなっている。

 沖縄県の担当者は今後も大変厳しい状況だとの見通しを示したうえで、県民に対し症状がある場合は外出しない、高齢者に会わない、マスク着用や換気などの基本的な感染対策の徹底を改めて呼びかけた。

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