【宇都宮】上河内地区まちづくり協議会と上河内生涯学習センターはこのほど、同センターで「ゆず染め」を体験する講座を初めて開いた。市内外から6人が参加した。
ゆず染めは、地元を盛り上げようと昨年秋に始まった。地元産のユズの皮から煮出した染料を70度に熱し、布を入れて30分間置くと、さまざまな濃淡の黄色に染まる。
講座の参加者はほんのりとユズが香る中、鍋に入っただいだい色の染料にシルクのスカーフとストールを入れて漬け込んだ。時折トングで布を動かしながら、「ユズ色だ」「すごい」と均一に染まっていく黄色に感動した様子だった。
草木染が趣味で参加した大田原市薄葉、主婦植竹民代(うえたけたみよ)さん(69)は「ユズで染めるとは考えたこともなかった。(ストールを)首に巻いてみんなに自慢したい」と笑顔を見せた。
センターの近藤康(こんどうやすし)副所長は「上河内のユズはスイーツや染料など丸ごと使えることを広めたい」と話している。