【老後資金のためなのに】貯金がインフレで減るってどういうこと!?

インフレってどんな経済現象?

インフレを簡単に説明すると、モノやサービスなどの価格(=物価)が上昇し続けることです。インフレになると、お金の価値は減少してしまいます。具体的に、どのような状態を指すのでしょうか。

お金の価値が下がるとは?

インフレになると、例えば、これまで100円で購入できたものが100円で購入できなくなります。見方を変えると、お金の価値が下がっているといえるでしょう。

以下の例でよく分かるのではないでしょうか。

100円で10粒入りのキャンディー「A」があったとします。インフレで原材料の価格が上昇したため、メーカーは入り数を10粒から8粒に削減しました。商品価格は以前と同じですが、100円で8粒のあめ玉しか購入できなくなっています。インフレで100円の価値は2割減ったといえるでしょう。

インフレで貯金を続けるとどうなる?

インフレ下で貯金を続けていても、1000万円が900万円や800万円になることはありません。1000万円は1000万円のままです。

しかし、インフレ下では物価は上昇を続けるため、1000万円の価値は変わります。具体的な価値はケースで異なりますが、貯金を始めたときの物価に換算して900万円や800万円に相当するものしか買えなくなってしまうことがあるのです。価値の減少が心配な方は、何かしらの対策を講じる必要があります。

老後に備えて検討したいインフレの対策

インフレ対策の基本は、現金を投資商品に変えて資産形成することです。前述のように、インフレは物価が上昇を続ける経済現象です。

投資商品で資産形成しておくと、インフレとともに資産の価値は上昇します。したがって、インフレ対策になりえます。具体的に、どのような対策を講じればよいのでしょうか。

株式に投資

インフレには、良いインフレと悪いインフレがあります。良いインフレは需要拡大により引き起こされるインフレ、悪いインフレは生産費用増大により引き起こされるインフレといえるでしょう。

良いインフレ下では、企業の業績が良くなると考えられます。したがって、現金を株式にかえておくとインフレ対策になりえます。

不動産に投資

良いインフレ下では、景気が拡大するため不動産価格も上昇する傾向があります。現金を不動産にかえておくことも、インフレ対策になりえます。

悪いインフレ下では、物価上昇により可処分所得が減少するため、不動産価格の上昇は見込みにくいでしょう。

しかし、不動産をはじめとする現物資産は、それ自体に価値があるため資産価値は下落しにくいと考えられています。また、インカムゲインも狙えるため、基本的にはインフレに強い資産と捉えられています。

分散投資が重要

ほかにも、債券や金(ゴールド)などが投資の対象としてあげられます。インフレ対策のポイントは、値動きが異なる複数の資産に分散投資することです。

ある資産が下落してもほかの資産が上昇するため、リスクを分散できます。老後に備えたい場合は、特定の資産や銘柄に集中投資しないようにしましょう。

インフレになっても貯金は減らないが対策は必要

インフレになっても、銀行などに預けている貯金が勝手に減ることはありません。しかし、物価が上昇を続けるため、お金の価値は減ってしまいます。

インフレ下では、貯金の一部を株式や不動産などに変えておくと、老後に備えやすくなります。

ただし、投資には一定のリスクが伴います。投資を始めるときは、余剰資金を活用する、分散投資を心がけるなどで、リスクをコントロールしましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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