【クルーズ船炎上】広島海上保安部が映像を公開 緊迫した消火活動と船沈没の瞬間

広島市の似島(にのしま)の沖合で小型クルーズ船が燃える火事がありました。
乗員乗客は全員無事でした。
広島海上保安部が公開した映像には、消火活動の緊迫した様子が残されていました。

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火事があったのは広島市の似島から西におよそ2キロの瀬戸内海上です。

広島海上保安部によりますと、きょう午前7時半ごろ、小型クルーズ船「黒潮Ⅶ(くろしおセブン)」の船長から、「火災を起こしています。すぐ来てください」と通報がありました。

船には子ども3人を含む乗員乗客16人が乗っていましたが、付近に居合わせたプレジャーボートに全員が救助され、けがはありませんでした。

海上保安部が公開した消火活動の動画には、激しく燃えるクルーズ船にむけて、駆けつけた巡視艇が放水する緊迫した様子が残されていました。

クルーズ船は通報からおよそ1時間後、沈没したということです。

海保提供動画より
「現場の状況なんですが、0835、沈没しました」

「現在ですが、海面に油様のものが浮いておりまして、それが燃えていて、黒煙が上がっている状況です」

RCCの取材に対し、救助された船長は、船は中区から江田島市方面に向かって出航し、船上で釣りやバーベキューをする予定だったとした上で、「午前7時過ぎに出航した直後、船体後方の発電機のある部屋から煙が出た。煙が船内にも充満し始めたので乗客をデッキに避難させ、海上保安庁に通報した。発電機はエアコンなどの電源になっていて、2年近く前に新品で購入した」と話しました。

また、乗客の男性は、「大人も子どもも全員で海に飛び込んだ」と当時の緊迫した状況を語りました。

消防と広島海上保安部は火事の原因を詳しく調べています。

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