チェルシーで苦戦も「移籍後に復活した」10名の選手たち

イングランド・プレミアリーグでこの20年間急成長を遂げてきたチェルシー。今夏はオーナーの交代などもあって激動のシーズンとなったが、それでも世界屈指の強豪であり続けている。

今回は『チェルシーから移籍した後に復活した10名の選手たち」をご紹介する。

ケヴィン・デ・ブライネ

ヘンクでプレーしていた若きケヴィン・デ・ブライネは、2012年にチェルシーへと加入。しかしながら、その際はジョゼ・モウリーニョ監督によってほとんど出場機会が与えられなかったため、2014年にヴォルフスブルクへと移籍した。

もちろんその後の大ブレイクに関しては言うまでもない。いまやマンチェスター・シティで世界最高峰の司令塔になった。

ラダメル・ファルカオ

モナコで深刻な膝の怪我を負ってしまい、調子を崩していたファルカオ。その影響が残ったままマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーにローンで所属したものの、プレミアリーグではほとんど活躍できなかった。

チェルシーでは12試合1ゴールに終わったが、その後モナコに戻ったあとで復活。3シーズンで70ゴールを決め、パリ・サンジェルマンの連覇を止めた。36歳の現在も現役を続けており、ラージョ・バジェカーノでプレーしている。

トルガン・アザール

兄のエデン・アザールとともにチェルシーへとやってきた弟のトルガン。彼はすぐにローン移籍を繰り返すことになり、トップチームでプレーする機会はなかった。

だがベルギーとドイツでのプレーで着実に評価を高め、ボルシア・メンヒェングラートバッハでは5シーズンを中心選手として戦った。現在はボルシア・ドルトムント所属。

ロメル・ルカク

2011年、チェルシーは1700万ポンドを投じて10代のロメル・ルカクを獲得。ただスタメン出場は10回しかなく、WBAとエヴァートンへのローン移籍で注目を集めることになった。

2014年にエヴァートンへ完全移籍し、その後マンチェスター・ユナイテッド、インテルでプレー。そして1億ポンドでチェルシーへと戻ってきたものの、チームに馴染めず、シーズン途中にインタビューでインテルへの愛を語ったことでファンから総スカンに…。

今季は念願かなってインテルに復帰すると、いきなりゴールを決めて復活をアピールしている。

モハメド・サラー

ジョゼ・モウリーニョがバーゼルから獲得したエジプト代表のアタッカーは、当時まだまだ細身のスピードスターだった。現在言われているほど当時のパフォーマンスは悪くなかったが、成功にまで至らず。

そしてイタリアへと渡って再ブレイクを果たすと、ライバルであるリヴァプールへ移籍。そこで世界最高クラスのストライカーに成長している。

パトリック・バンフォード

チェルシーのローンシステムに組み込まれてしまった選手の1人。5年間所属していたが、その間に6回ローン移籍をしていたという珍しい選手で、2017年にはミドルズブラに完全移籍することになった。

チェルシーでは結局1試合も出場できなかったが、退団後にストライカーとしての実力を証明し続けた。2018年にリーズ・ユナイテッドへ加入したあと、マルセロ・ビエルサ監督の薫陶を受けて中心的FWに。

ナタン・アケ

チェルシーには5年間保有されてきたナタン・アケは、その間に7試合しか出場していなかった。レディング、ワトフォード、ボーンマスへのローンを経て、その後2000万ポンドで売却された。

2020年にボーンマスが降格したあと、26歳でマンチェスター・シティに移籍。現在はコロナ禍の影響もあって最終ラインの貴重な戦力になっている。

ティモ・ヴェルナー

RBライプツィヒから鳴り物入りで獲得されたドイツ代表ストライカー。ブンデスリーガでゴールを量産したこともあって大きな期待を持って受け入れられたものの、とにかくシュートが決まらず…。スピードや動き出しなどはプレミアリーグでも素晴らしいものがあったが、なかなかブレイクしきれなかった。

そして今夏のマーケットでチェルシーを退団することを決断。ドイツ代表でのポジションを確保するためにRBライプツィヒへと復帰し、いきなりゴールを決める再デビューを飾っている。

タミー・アブラハム

チェルシーの生え抜きストライカーとして大きな期待を受けたタミー・アブラハム。ユース年代での実績は申し分ないもので、次世代のディディエ・ドログバになれる選手だと思われた。そして2019-20シーズンには15ゴールを決める活躍をしたものの、2020-21シーズンは出番を減らしてしまった。

そして昨年ジョゼ・モウリーニョ監督が率いるローマへと完全移籍。セリエAへの挑戦は不安視された部分もあったものの、いきなりレギュラーに定着。シーズン17ゴールを決めて復活をアピールした。

フィカヨ・トモリ

タミー・アブラハムと同じように、チェルシーの下部組織から輩出された生え抜き。ローン移籍を繰り返している中、ダービー・カウンティでフランク・ランパード監督と出会ってブレイクし、指揮官とともにチェルシーへ戻った。

【写真】トゥヘルも認める「チェルシー呪いの9番」ワースト10

2019-20シーズンは15試合に出場するして活躍も見せたものの、次年度はほとんど出場機会がなくなってしまい、ミランへとローン移籍。セリエAではいきなり復活を見せ、リーグ最高ジャンプ到達点記録も更新。完全移籍を勝ち取り、スクデットも獲得している。

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