欧州の半分が「熱波・干ばつ」の異常事態、そして中国でも異常気象が猛威

海外在住中国人向けの情報サイトである文学城は13日で、欧州は厳しい熱波や干ばつが発生しているが、中国でも各地で異常気象が発生していると紹介する文章を掲載した。以下は同文章の抄訳だ。

英国は島国であり、中国の東北地方よりも緯度が高い典型的な温帯海洋性気候の国だ。英国では春から夏にかけて特に雨が多い。英国のドラマなどで、多くの人が外出の際に傘を持つのは、そのためだ。しかし英国では雨が多いはずの夏なのに、雨が降らない。

有名なテムズ川の上流は、ほとんど干上がった。英国だけではない。フランスのロアール川も、川を「歩いて渡る」ことができる部分がところどころ出現した。フランスでは記録上最悪の干ばつに見舞われており、100カ所以上の市や町で水道水が途絶えた。イタリアではポー川の水位が低下し、第2次世界大戦時の爆弾が発見された。スイスでも一部の河川が干上がった。欧州では乾燥と猛暑のために、各地で森林火災などが発生している。

欧州委員会共同研究センターのアンドレア・トレッティ上級研究員は、2018年に発生した干ばつは、欧州が500年近く経験しなかったものだったが、今年の干ばつはさらに深刻で「甚だしく異常」と警鐘を鳴らした。欧州干ばつ観測所(EDO)の発表によると、7月下旬の10日間には、欧州連合(EU)の約17%が干ばつについての最悪の警戒レベルで、47%が警告レベルだ。英国政府は12日、イングランド14地区のうち8地区が干ばつ状態になったと発表した。

中国では11日、中央政府水利部が安徽、江西、湖北、湖南、重慶、四川の5省1市で、干ばつ防御のための4級緊急対応を実施すると発表した。長江は夏が増水期であり、本来ならば現在は洪水を警戒せねばならない季節だ。しかし長江流域の降水量は7月以来、平年を4割も下回る状態だ。そのため広大な農地で干ばつ被害が発生している。

中国中央気象台は、上海市や江蘇省、湖南省、湖北省、四川省、重慶市などに広がる広い地域に対して、高温赤色警報を発令した。高温赤色警報は制度が定められてから初の発令だった。同時点で、対象地域では局地的に気温が42度を上回る見込みとされた。

欧州と中国だけではない。インドでは3月の気温が1901年以来、最も高くなった。4月の平均気温は122年ぶりの高さだった。インドの少なくとも10都市で、気温が45度を突破した。パキスタンでは4月29日、南東部の2都市で47度の気温を記録した。

中国では北京など北部の気温はそれほど高くない。朝晩は涼しさを感じる。中国北部ではここ数年、雨が多い状態が続いている。しかしそのために、洪水被害が発生している。ただし、雨の多い状態によって黄土高原が緑に覆われ、敦煌付近のゴビ砂漠でも草が生えるなど、少なくとも短期的にはよい状況が発生している。なお、新疆を流れるタリム川流域では洪水が発生している。

中国では何年もかけて植林や植生を改善するための涙ぐましい努力が続けられてきた。中国人が世界で最も農耕を愛する民族であることに由来する努力と言ってもよい。その努力を否定するのではないが、気候変動が人々の想像を超える大きな変化をもたらしていることを無視するわけにはいかない。

インドとパキスタンの超熱波、欧州の高温と干ばつ、長江流域の水位低下など、北半球では高温が続き、山火事が延々と続いている。一つ一つが警告だ。極端な天候はますます増加している。われわれはそれに直面し、適応せねばならない。さらに重要なことは、具体的に行動をすることだ。(翻訳・編集/如月隼人)

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