DeNA、8月チーム防御率はリーグトップ 投手陣に何が

チームを引っ張る横浜DeNA・浜口=10日、横浜

 最大17.5もあった首位ヤクルトとのゲーム差を7まで縮め、現在2位につける横浜DeNAベイスターズ。8月のチーム防御率は2.30とリーグトップで、投手陣の奮闘が好調のチームを支えている。昨季12球団ワーストとなる唯一の4点台に沈んだ投手陣に一体何があったのか。 

 「粘り強くストライクゾーンの中で攻めていくところを再確認し、後半戦をスタートさせたい」。2日後に後半戦初戦を控えた7月31日。横浜スタジアムで行われた紅白戦後、三浦監督が残した言葉にヒントがある。

 投手陣が与えた四死球を調べてみると、6月は79四死球。これが7月に入ると60個に減少した。6月に比べて4試合少ないことを考慮しても改善傾向にあると言える。8月も7月とほぼ同じペースの26個にとどまる。

 昨季と比較すると、さらに顕著だ。2021年は1試合平均約3.6個の四死球を与えていたが、7月は約3.2個。指揮官が掲げる「ストライクゾーンで勝負」というテーマが浸透している。

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