バイクの騒音、迷惑行為…苦情の110番通報が増加 暴走行為の8割強が熊本市の「東バイパス」 

暴走行為の容疑で県警が押収したオートバイ2台=15日、熊本東署

 オートバイの空吹かしによる騒音や暴走行為に対する苦情の110番通報件数が、熊本県内で増加している。県警によると、今年1~7月は232件で、前年同期から3割弱増えた。県警は検問などで取り締まりを強化する。

 通報の内訳は、空吹かしによる騒音や、バイクの集団が低速走行して後続の渋滞を招くといった迷惑行為が計179件。車線いっぱいに広がって蛇行運転を繰り返したり、信号を無視したりする暴走行為が53件だった。

 通報があった地域をみると、暴走行為は8割強の45件が熊本市の国道57号(通称東バイパス)周辺に集中。迷惑行為は、4割弱の69件が中心繁華街を除いた熊本市で、熊本新港(西区)周辺が目立つ。次いで、宇土市や上天草市などの宇城地域が47件だった。

 県警によると、暴走行為は2010年代前半ごろまでは組織的な暴走族が頻発していたが、近年は友人同士が2~3台で走行するケースが多い。今年2月と4月に東区の東バイパスで確認された暴走行為も、数台の蛇行運転だった。

 一方、県警は迷惑行為の大半を、古いオートバイの愛好家らが各地でつくる「旧車會」の一部メンバーが引き起こしているとみる。暴走族と違って、ほとんどが信号を守り、警察官の停止の求めにも応じる半面、改造マフラーや空吹かしで騒音をまき散らすという。

 10台以上が連なって道幅いっぱいに走行するケースも確認されている。交通指導課は「近隣住民にとっては、暴走族以上に迷惑な存在だろう。運輸局とも連携して、違法行為は可能な限り摘発する」としている。(野村拓生)

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