豪BHP、通期決算は実質利益26%増 商品価格高が寄与

[16日 ロイター] - 豪資源大手・BHPグループが16日発表した通期決算は、利益が前年比26%増加した。西オーストラリア州の鉄鉱石事業で記録的な売上高を上げたことや堅調なコモディティー(商品)価格に支援された。

2021/22年度(6月30日終了)の継続事業ベースの実質利益は213億2000万ドルで、Vuma Financialがまとめたコンセンサス予想の208億9000万ドルを上回り、11年以降で最高となった。前年度は169億9000万ドルだった。

ただ、鉄鉱石需要は中国で不動産セクターの債務問題や新型コロナウイルス関連規制の影響により鈍化している。

マイク・ヘンリー最高経営責任者(CEO)は「中国は今後1年間のうちに政策支援の効果が徐々に表れるに伴い、コモディティー需要に安定性をもたらし始めると予想する」と述べた。

BHPはまた、金融政策の引き締めに加え、地政学的な不確実性とインフレ圧力が継続することから、先進国経済の減速を警告。ヘンリー氏は、世界の鉱業生産を悩ませている労働力の制約が今後も世界と地域のサプライチェーン(供給網)に圧力をかけ続けるだろうとも語った。

最終配当は1株当たり1.75ドルで、年間配当は過去最高の3.25ドルになるとした。

BHPは8日、豪ニッケル・銅鉱山会社OZミネラルズに83億4000万豪ドル(58億米ドル)の買収提案を行ったが、OZミネラルズは買収価格は同社を過小評価しているとして拒否した。

ヘンリー氏は「成長のための手段は多くあり、企業合併・買収(M&A)はその一つに過ぎない」と述べた。OZミネラルズに対して新たな買収提案を行うかどうかは明らかにしなかった。

CMCマーケッツのアナリストは、OZミネラルズへの買収提案や6月の石油事業合併について、BHPのキャッシュフローが潤沢で事業拡大を目指していることを示していると述べた。

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