デスク日誌(8/16):紙面は狭い

 本紙のワイド東北面には、主に宮城以外の東北各県のニュースが載る。2ページあるが、原稿を送る身からすると紙面は意外と狭い。
 生の動きは即日で扱ってもらうが、ほかにもいろいろある。大型選挙が近づけば読み物を頻繁に書くし、行政に何か問題があれば検証記事も必要だ。季節の移ろいが身に染みるような岩手の風景も伝えたい。これぞ前線デスクの醍醐味(だいごみ)。
 送った記事が全て翌日の紙面に掲載されるわけではなく、数日置かれる原稿もある。紙面作りの都合があるのは重々承知しているが、こちらの性分は「掲載は早く、大きく」。若手が思案して書き上げた記事や工夫を凝らして撮った写真は、一日も早く、目立つように扱ってほしくなる。
 はるか昔、筆者も経験がある。つたない原稿が格好良くなり紙面にドーンと載ることがあった。力不足を反省しつつ励みにもなった。連綿と続くデスク作業は、技術や思考力の継承だ。
 日々の出稿を終えると、「残稿管理簿」が届く。ストックしてある原稿の一覧だ。何と、これだけあるではないか。こちらにも「隠し球」はたくさんある。やはり紙幅は足りない。
(盛岡総局長 吉岡政道)

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