22年前「大工さんになりたい」とつづった男の子は今 福井県の武生南小学校でタイムカプセル開封

タイムカプセルから当時の文書などを取り出す参加者=8月15日、福井県越前市武生南小

 福井県の越前市武生南小学校で8月15日、2000年に埋めたタイムカプセルを掘り出し開封した。当時1~6年生だった卒業生ら約150人が参加。自分宛てに書いたメッセージなどを22年ぶりに読み返し、当時の思い出に浸っていた。

 タイムカプセルは同年10月、学校の創立100周年の記念事業として実施。当時の全校児童605人が文書や写真を封入し、校庭脇に埋設した。20年に開封する予定だったが、新型コロナウイルス禍の影響で今年に延びた。

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 カプセルは直径約1メートルの球形でステンレス製。コンクリート製の円筒形の容器に入っていた。参加者が上部に付いたふたのボルトを外すと、年月を経たとは思えないほどきれいな文書の束や集合写真が取り出された。

 文書には「20年後の自分は?」「親から子へのメッセージ」などが書かれていた。当時2年生で建設業の男性(29)は「大工さんになりたい」とあり「夢は変わっていなかった」と感慨深そうな様子だった。

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