しまくとぅば普及へ「県民運動を」 沖縄語普及協が県に要請 「話せるようになること」の大切さ確認

 NPO法人県沖縄語普及協議会の国吉朝政会長、知念ウシ理事、高平尚事務局長は15日、県庁に照屋義実副知事を訪ね、行政、学会、活動団体が三位一体となった、しまくとぅばの普及体制構築や普及団体への活動補助金などを要請した。国吉会長と照屋副知事はしまくとぅばで会談し、「聞けるだけでなく、話せるようになること」が重要だとの認識で一致した。

 国吉会長は、大学の講座などで教えても、日常で話す機会がないなどの問題点を挙げ「県民運動」として取り組む必要性を訴えた。

 照屋副知事は「いかに話せるようにするかが行政の課題だ」との認識を示し、しまくとぅば普及条例を制定して取り組むことや、空手振興課のように県庁に組織を設けて普及に取り組むアイデアを出した。

 同協議会は会員を募集中。問い合わせは高平事務局長(電話)090(4581)0395。

 (稲福政俊)

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